
古代において、太陽や月、星は信仰の対象であった。
山、岩や大木もまた同様である。
さて、今夜は太陽信仰に大変深い関わりがある、緯度について話をしていこう。
エラトステネスは、紀元前すでに、地球が丸いこと、さらに周囲約4万4000km と、当時としては目を見張る推測をしている。
これは、太陽高度と影の関係に注目したものだった。
この太陽高度は、当然ながらその地域の緯度に直結する。
この緯度は、世界的には【北緯30度】が、ミラクルライン(私の造語)になっている。
例えば、エジプトのカイロ(ピラミッドのあるギザ)、ペルシャのペルセポリス(あのアレキサンダー大王が、あまりの壮大さに驚き破壊した街)、少し外れるがヒンドゥー教、仏教(主にチベット仏教)、ジャイナ教、ボン教など多数の宗教の聖山であり、須弥山にも喩えられるカイラス山、チベット仏教の聖地ラサ、古くは中国の文化の中心ハンチョウ(杭州)。
これらは、世界を代表する、歴史的にも宗教的にも極めて重要な場所だ。
日本で北緯30度というとトカラ諸島にあたり、ここには、代表的な宗教建築物などは見当たらない。
そのかわり、日本には何本かのミラクルラインが存在する。
その一つが【北緯35度30分ライン】である。
このライン上、またはこのラインの約10km以内に、以下のような、日本を代表する場所がある。
・出雲大社(古代において日本最大の建築物)
・大山(伯耆富士の名を持つ霊山)
・京都・大江山(鬼の本拠地とされた場所。鬼とは神でもある)
・岐阜(岐阜とは天下の要?)
・富士山(15km南にズレる)
・川崎大師
これは、単なる偶然だろうか?