
えっ? 額に汗?
まてよ。額ってどこのことだ。
ふむふむ。眉毛の上から、髪の毛の生え際まで ?
えっ?
じゃあ、間違って眉毛を剃ってしまった人の額って、どこ?
私みたいに、浮き世を忘れんがために、髪の毛が家出してしまった者の額って、頭全部かい?
うーん。
やけに難しいネタだ。
そうだ。額と言えば、“猫の額”っていう言葉があるなあ。
うん?
猫に眉毛なんてあったかい。だいたい、髪の毛の生え際も何も、顔中毛だらけ。
うーん。どこが額か分からなくなってきたぞ。
まあ、いい。たぶん、鼻よりは上の方なんだろう。
で、額がベトベトか鼻がベトベトかって?
ベトベトするっていうことは、汗をかくんだろうな。
そういえば、“額に汗して”という言葉があったぞ。
うん。“あの人は、額に汗して頑張っている”なんていうな。
うん?
そうだ。
“●●君、今日は鼻に汗かいて、頑張ってるな。むふふふっ”
とは言わないぞ。
これだと、どうもエロチックな匂いがしてしまう。
鼻で思い出した。
“あいつは鼻が高くってね”
とは言うが、反対は、“鼻が低い”じゃなくて、“腰が低い”となる。
“あなたは鼻が低くくっていい子ね”
なんて言ったら、褒めているんだか馬鹿にしているんだか、分からなくなっちまうなあ。
うーん。
で、なんだっけ。
“額がベトベト”か“鼻がベトベト”かだったな。
おう、今日は忘れずによくぞ覚えていたわい。
額がベトベトとは、おでこから光線を出すことだろう。
つまり、手塚治の三つ目のことだ。
鼻がベトベト。これは鼻が赤く光るトナカイのことだろう。
三つ目とトナカイ。
どっちがイヤって言われてもなあ。
私は、どっちも好きですわい。