身近な植物 0711 ヨモギ | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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キク科 

ヨモギ

都会でも空き地などによく見られるかなり昔からあった植物。 

モチグサとも呼ばれ、草餅や草だんごの緑色は、この草をすりつぶした物を混ぜる。 

ただし、残念ながら、最近スーパーなどで売っているものは合成着色料を使用したものが多いようだ。 

独特の苦味があるので、子どもは嫌うかも知れない。 
葉の裏には、綿毛が密集しており、お灸の原料でもある。 

中国の書物に、このヨモギの仲間が絡まりあい、大きいくす玉ようになって砂漠の中を吹き飛ばされていく描写があった気がする。 

旧約聖書を信仰するユダヤ人にとって最大の祭事と言ってよいペサハ(過越しの祭=ユダヤ人たちが、迫害を受けたエジプトからモーゼに連れられ脱エジプトをする直前、災いを過ぎ越したことにちなむ祭)で重要な役割をするのは、マッツァと呼ばれる固パン(発音も中味も、少し餅に似る)と、苦菜(ヨモギか?七草粥に似る)です。 



そういえば、ここ何年も手づくりの草餅食べていませんなあ。 


これを採るのが私たち子どもの役割だったのですが……。 



そうだ。 

これの天ぷらも、なかなかいけますよ。 

市販の春菊に似た味がしますが、もっと深い味わいを感じることができます。 

★注
この写真は、春先に撮ったものです。梅雨時の今は、1メートル近くなり空き地を覆いつくしています。
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