
私は、人生で最も記憶していなければならない瞬間の記憶がない。
そう、この世に生を受けた時の記憶がないのである。
受精の瞬間の記憶はなくても仕方がない。
しかし、せめてオギャアと生まれ落ちた時の記憶ぐらいはないと恥ずかしい。
だから、私はこのことをずっと隠してきた。
この年になっても、羞恥心はあるのである。
ああ、だからこのことは内緒にしておきたかった。
が、過度の疲れから、ついつい口が滑ってしまいましたなあ。
残念ながら、私の一番目の記憶は、たぶん2歳か3歳の時だ。
私のひいおばあちゃんが3歳の時に亡くなっているが、これはかなりはっきり覚えている。
だから、それ以上昔のことだろうけども、何歳何ヶ月であったのかが分からない。
それでも、当時のが今の私よりは記憶力があった。
今は、30秒前の記憶さえ怪しい。
電話をかけようとしたとたんに、別の人から電話が入ったりすると、初めに誰に電話しようとしていたのか忘れてしまっている。
去年までは私はメモを取らなかった。
一時(いっとき)に8個くらいまでの問い合わせは覚えられていたが、今はメモしても、5つくらいメモが終わった頃には、1つはメモしたことを忘れている。
いや、メモをどこに置いたか忘れてしまうから、この頃はもっぱらノート頼みだ。
あーぁ、どんどん記憶力がなくなっていく。
が、不思議なもので、仕事からはずれたところ、例えばブログの中のことなんかは、比較的忘れにくいときもある。
いや、やっぱり忘れてしまいますなあ。
それと、人間と言っても男の場合ですが、すぐに忘れるように仕組まれた映像があります。
が、これはアメブロにはふさわしくない記事になりますから、ご想像におまかせいたしますか。
まあ、好奇心と、あるいは生命の誕生とも深い関係があるものです。
と言うに留めましょう。