なんとかメーカーによると、私が固思い(片思いではない)している、ある美人ブロガーさんは(お世辞ではない)のひらかなは、“へ”だそうである。
なんと失礼な!
と、その方に代わって憤慨した。
というのは、日本語において“へ”という言葉には、あまりいいイメージがない。
だいたい、その一語だけで、生理現象を真っ先に思いだすだろう。
さらに、その言葉を使った熟語にもろくなものがない。
かように優しく穏やかな方に(これは多少お世辞が入っていないでもない、というのは実際にお会いしていないから、この世界でのイメージと私の希望的観察を含むからである。……なんて、お断りは不要か?)、大変失礼ではないか。
実は、“へ”に限らず、日本語の“は”行の言葉には、あまりいい言葉がないという特徴がある。
バカ、バラバラ、化け物、ばれる、はかない、端、破壊
貧乏、ひび、冷え冷え、びんた、ビリ、ビビる、微々たる
不幸(など否定の不のつく言葉)、ふやける、ふけ、
屁、べらぼう、べらんめい、変態、減る、縁
ほうほうの体、干す、暴力、ボケ、僕、ぼんくら
とは言ったものの、実は、これらの言葉の大半は比較的新しい日本語である。
日本でも、各地、各民族の言葉でも、かつては“へ”とか“け”とかに似た音は、大変重要である言葉であった可能性が極めて高い。
が、今日はここまでにしておこう。