
あれは、いつのことだったろうか。
母方の実家に長居したとき、私には滅多に文句を言わなかった亡き祖父に苦言されたことがある。
祖父は、年に一度はお神酒頂戴(1年365日になぞらえ、3升6合5勺の酒を飲む強飯式の一種。最近はかなり減らして儀式をしている)に顔出ししなければならない。
そうした事情だけではなく、祖父は田舎町でも名うての酒豪だった。
その祖父から「泥棒酒はよせ!」とお叱りを受けたのである。
泥棒酒とは、いくら祖父でも聞き捨てならぬ!と思ったら、酒と一緒に甘いものを口にすることを意味するらしい。
確かに、私はその時、酒と一緒に羊羮を食べていた。
泥棒酒という表現はともかく、酒と炭水化物、特にすぐに糖が摂取されるようなものを食べるのは、糖尿病、高脂血症などになりやすい。
しかし、美味いものはうまい。
そんな甘辛両刀使いという、あまりおすすめできない嗜好の私が食べたいアイスクリームは?
(ずいぶん前置きが長かった)
やっぱり、単にアイスクリームだけ、というだけでは飽きたらないのである。
もちろん、ハーゲンダッツのような本物のアイスクリームなら、それだけでうまい。
が、私には、なかなかハーゲンダッツや本物のアイスクリームは縁遠い。
で、もしアイスクリームに似た商品を買うとすると、バニラ味でチョコレートがあり、さらに何かの実をまぶしたようなヤツとなる。
チーズ味で少しメロン風味がついていたなら、なお嬉しい。
が、これはあくまでもアイスクリームに似せたものの場合だ。
実は、本物のアイスクリームなら、なんでも美味い。