
30代の後半か40代になったばかり頃、私は初めてクレープを食べた。
長男がねだったからだった。
実は、私は酒飲みにもかかわらず、甘いものが大好きだ。
だから、以前からクレープを食べたかった。
が、喫茶店に入って、いい年こいた爺さんが、
「チョコパフェの大盛、いや特盛りください」
とも言えず、少しばかり額に皺などつくりながら、ブラックコーヒーをすするしかなかったのである。
我が息子よ、よくぞ頼んだ。
そう思いながら、私は“仕方なしにお付き合い”でクレープを口にした。
うりゃ、やっぱりうまい。
ビールには合わないが、ウィスキーやブランデーには合うぞ。
そんなことを考えながら“泣く泣く”クレープをいただいたことがありますな。
えっ、中味ですかいな。
チョコだったか、それにイチゴだったか忘れましたなあ。
とにかく、クレープなんざ女・子どもの食べ物です。
大人の男の食べ物じゃあ、ありません。
でも、ぜひにという方があれば、一緒にお付き合いしてもいいですよ。
ええ、2つでも3つでも、我慢しましょう。