
今日は、次男坊の指導の元、コンピュータを立ち上げた。
が、しばらくして、やはり3000円のカラープリンターであることを納得させることが判明する。
が、まあ、それはある程度わかっていたことだから、やっぱりね、と笑ってごまかそう。
ところで、息子はエクセルは使ったことがなかったらしい。
そこで、しま爺がエクセルのマジック世界を少しばかり見せてやった。
手始めに、簡単なかけ算、わり算を入力し、自分の答えが正しかったら『正解』、間違っていたなら『ダメー!』ってな式を入れ得点も表示されるようにしてやる。
たったそれだけで、息子はMr.マリックの手品でも見たかのような声をあげる。
こんなのは、エクセルの1兆分の1の能力も使っていないんだ。よく見ろよ。
と、約65000行のかけ算とわり算の入った計算を1秒で行わせる。
もう、息子の頭の中は七色の虹がまいちり、口を開けたままだ。
調子にのった私は、息子にこんなことを聞く。
日本人の人口は?
うーん、だいたい1億2千万人。
よし、じゃあ、よく見ていろよ。
と、言いながら、私はエクセルの1シートの縦65536行、横256列に任意な数字を入れた。
いいか、ここにある1マスにある数字が、1人の名前だとするぞ。
そうすると、この1シートに何人の名前が書けたことになるんだ?
暗算は面倒なのでボタン1つのエクセルで、約1700万人と出てくる。
ということは、何シートあったら日本人全員の名前が書き込みできる?
えーっ!
たった7シート?!
ああ、じゃあ1700万人分の名前があるファイルの重さをブロパティーで見てみろ。
えーっ!
たったの7メガ!
ああ、だから、少し大きめの写真1枚分くらいのデータ量で、日本人全員の名前を記憶してしまう。
エクセルはそんなすぐれものだ。
だから、こんなファイルが何十個かあれば、世界中の人たちの名前を登録できる。
とは言っても、エクセルのすごいところはそんなところじゃない。
息子はエクセルマジックの虜になってしまった。
さすがに、IF式やVLOOKUP式は『わからない』連発だったが、オートフィルタや検索機能などは新鮮な驚きだったようだ。
コンピュータのハード(とは言っても、ゲーム機との接続やら保存アクセサリーなどだが)に関しては私より上だが、ソフトはまだ私の方がなんとかオヤジのメンツを保っていられる。
どうも息子にとっては、オヤジは危ない文章を書いているか、寝ているか、草むしりをしているか、得体の知れない料理を作っているか、タバコをくわえて怒られているかの、いずれかの人物としてしか写っていなかったようだ。
今日は次男坊に、エクセルマジックの世界を覗かせてしまった。
少しばかり罪つくりだったかも知れない。