海外で日本語を学んでいる方の…… | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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肉食系男子と草食系男子どっちが好き? ブログネタ:肉食系男子と草食系男子どっちが好き? 参加中


このネタに関しては、大きく2つの観点からの考察をしてみよう。 

第1の見方は、出題者の意向にそった答え、つまり素直に意見を書くことだ。 
例えば
「私はあんまりアレが好きじゃないから、草食系 でも いいわ」
とか、
「男はやっぱりグイグイ押してこなくっちゃ、当然肉食系よ。実際、私の彼も元彼も、毎日私を食べてたのよ」

とかいった答えだ。


が、私は男であり、あっちの趣味は遠慮したいから、こうした観点では答えが出せない。 




2つ目。

で、設問を勝手にアレンジしてみよう。 

ここでいう男子とは異性という意味であり、ブロガーが男性だったなら、設問の男子を女子と読み替えるという考え方だ。 


まあ、ここまでは少なからぬ人たちが、同じことをするだろう。 


ひね者である私は、さらに曲解し、以下のような設問にしてしまおう。




『肉食中心の人と菜食主義者、どっちが好き?』


言葉の上ではほとんど変わらないように見えるが、ニュアンスが全く違う。
 
ただ、もし外国の日本語学校で日本語を学習している方たちは、ほぼ100%、今回のネタをこのような意味でとらえているに違いない。 

海外で出版されている辞書には、たとえ最新版であっても、肉食系男子とか草食系男子とかいう言葉はなく、あるのは肉食、草食、系、男子といった単語だけだろうからだ。


その状況で『肉食系男子』を翻訳すると、『主として栄養を動物性たんぱく質から摂取する、つまり肉をたくさん食べる男のこと』となるだろうし、『草食系男子』は『肉を摂らないか、主として植物性たんぱく質を摂取する男、男性ベジタリアンのこと』なんていうことになるだろう。


まあ、それは仕方のないことだ。 

実は私も、つい2、3日前、ドルガバという言葉の意味を、アメブロのある美人ブロガーさんから教えてもらったばかりである。



さて、では上記の意味で、肉食系と草食系について考えてみよう。 

日本ではまだそこまでいっていないが、ベジタリアンであることは一部の国や社会では、尊敬の対象であり、政治的パワーさえ持ち始めている。  


私は別にそうした方や団体に、食ってかかろうというつもりは毛頭ない。が、ある程度知っていていただきたいことがある。 


それは、タブーとは平常の生活において難しいからあるものだから、同じタブーを国情の違う地域にあてはめるべきではない、とかいった類のことではない。 

自然界の話である。 

一般に動物というとペットや家畜など動く生き物であり、それらには人間で言えば心のようなものがあると考え、肉食を嫌う場合が多いように感じられる。 

一方、植物は自分の意志で『動かない』、いわば鉱物に近いものだからということで、草食に肉食の場合のような罪悪感がないように感じられる。 


私のこの推測が正しければ、そうした菜食主義者の方は、生物についてあまり詳しくないと言わざるをえない。 


植物も動物同様、片時も休んではいない。 

いい例がタケノコだ。 

タケノコは日に2、3メートル伸びることがある。 これは1時間で10センチメートル、1分で1ミリメートルとか2ミリメートル。タバコを1本吸っている間に1センチメートル、長電話をしている間に何センチメートルも伸びているということだ。
 
また、藻類には顕微鏡で覗いている最中にも、どんどん生長していくのを見てとることができるものもある。 

サボテンや牧草などは、敏感に何かを感じるという話もある。 
(ある種の牧草はモーツァルトの曲で生長が早まるらしい)


まあ、そうした植物の感性のようなものはさておき、とにかく、植物も確実に『生きて』いる。 


だから、私個人にとっては、肉食だから野蛮だとか、菜食だから立派だ、とかいう主張は、どうしても納得しかねるのだ。 


もし、近くにハスやスイレン、あるいはサボテンの花があったなら、朝晩に眺めて欲しい。

目で追えるスピードで、つぼみが開き、花びらを閉じているはずである。


彼らも『動物』であることがわかるはずである。