
快眠と熟睡は似て非なるものだ。
私は若い頃、ギネスブックにも載ってもおかしくないくらいの不眠記録がある。
が、その後でまる1日半寝続けた。
が、起きたときにはフラフラで、けして快眠したとは言えないものだった。
春眠暁を覚えず
そんな漢詩があったが、確かに春先は、ずっと布団の中でただずんでいたい。
おそらくこれは、春の穏やかな気候によるものだろうが、冬の間の精神的、肉体的な緊張が解けたせいもあるに違いない。
ところで、くしゃみをした後というのは、花粉症による連続的な場合などをのぞき、いくばくかの快感を味わうものだ。
誰が言ったのか忘れてしまったが、それは性のクライマックスにおける快感に似るものらしい。
快眠もこれに似たところがあるような気がする。
朝起きた時に感じる爽快感。
が、この感覚はもう何十年も味わっていない。
常にだるさか疲れの残りのようなものを感じてしまう。
ああ、もう一度子どもに戻って、快眠、爽快な朝を味わいたいものである。
最後になるが、ありきたりのことを言わせてもらえば、快眠を得るには適度な運動、ややぬるめのお風呂、適量のアルコール、そして若者なら、さらにその後の適度な(まあ、どこまでが適度かは個人差が大きいが)ベッドでの運動だろうな。