私がよくのぞき見している、タイ好きの、ちょっとエッチなブロガーさんが、先日の記事で、最近の若い人たちの地理知識を嘆いていらっしゃっいました。
一昨日、私も思わず吹き出しそうになったのち、薄ら寒い思いをした経験をお話ししましょうかな。
通勤電車の中。
吊り宣広告を見ながら、女子高生が話をしていました。
「ねえ、スワヒリ語ってどこの言葉?」
私も見ていたその広告には、大きく『アジア・アフリカ語専門●院』と印刷されており、中国語、タイ語、マレー語などに続いて、『スワヒリ語』という文字がありました。
と、尋ねられた相手は間・髪を入れずに、こう言ったのです。
「ブラジルじゃないの」
! ? !
講師時代のクセで、すぐに「おい、おい。ちょっと待った!」と口から出そうになる言葉をこらえました。
スワヒリ語がどこの言葉か知らない。
まあ、これは仕方ないでしょうな。英語やフランス語みたいにメジャーではないですから。
しかし、ブラジルはないだろうよ。
でっかく、『アジア・アフリカ専門……』って書いてあるじゃないかい。
いや、待てよ。この女子高生の頭の中では、ブラジルはアジアかアフリカなのかな?
アメリカ合衆国の首都をニューヨークと勘違いしたり、フランスとドイツが同じ国と思っている程度なら、まだかわいい方なのかなあ。
しかし、ブラジルがアジアやアフリカではないことくらいは、知っててくださいよ。
ポルトガル語を話す人が多いことはともかく。
良くも悪くも、資源の少ない日本が生き延びているのは、世界一高い地理知識にもよるところ大だったと思うのですが、これでは将来が思いやられますなあ。
文科省だけに責任をかぶせるのは筋違いとはわかっていますが、日本の地理教育なんとかしないと。
まあ、ごく一部の方にとっては、いい方向なんでしょうが、私には寂しい限りですなあ。