
今は、“恋人”というより“憩い人”の存在が切実になってきています。
そんなわけで、話上手よりは、聞き上手の方がいいですかな。
多くの方がそうでしょうが、“聞く”ということには、“話す”ということ以上のエネルギーを要することが少なくありません。
時には、じっと静かにしていたいこともあります。
そんな時、気づいていなが、素知らぬふりをし、ひとり鼻歌なんぞを楽しそうに鳴らしてくれたら、実に嬉しいですな。
そうそう、聞き上手がいいと言いましたが、本当の話上手は、裏を返せば聞き上手なんですね。私の経験では。
つまり、話上手な人というのは、間の取り方というか、相手の心情を細やかに見てとれる方が多く、そんな方は当然ながら、聞き上手でもあるわけです。
ですから、この問いは、私にとっては、カレーライスとライスカレーと、どっちが好きかと問われたようなものです。つまり、本質的には同じものです。
両者とも優しさが奥に隠れており、それが赤い服をまとったり、青い服になったりしただけだと考えています。
どちらでもいいですなあ。
ため息まじりに、
つくづく、思います。