
これは私の得意分野と言ってもいいかな。
真面目に答えましょう。
無人島というと、海岸線にはヤシかバナナの木などがあり、島内にはシダが生い茂る、南国の孤島を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、これは大きな勘違いです。
無人島と言っても、北極海や南極大陸に近い、夏でもオーバーやコート無しでは凍えてしまうような所もあります。
まずは、比較的簡単そうな、南国の無人島に漂着した場合について考えましょう。
新しい火山島でない限り、植物は生えています。
まずは、水の確保をしましょう。
とは言っても、島に川などがない場合もありますから、むやみに島を探索する前に、植物の葉っぱや海岸に打ち上げられている貝殻などで、雨を貯める容器を準備します。
仮にすぐ近くに沼があり、十分な水があっても、そのまま飲むのは危険です。 大腸菌だけでなく、いろいろな人にとっては有害な菌や、ミネラルが入っている場合がほとんどだからです。生水を飲んだために死に至ることは、不思議なことではありません。
生水、いや、水道水をそのまま飲めるのは、日本など、ごく限られた国だけです。歯磨きでさえ、水道水では危険な地域もあります。
ですから、まず安全性の高いと考えられる雨水の確保が大切です。
ただし、地中海のような所では、いつ雨が降るか期待できませんから、植物や動物などから水分を得るしかないでしょう。
人は1、2週間の空腹で死ぬことは、あまり多くないようですが、2、3日水分が摂れなければ、まず死に至ります。
普通の活動をしていて、1日に全く水分が供給されなかったなら、それだけで重大な危機に陥ります。
水分無しに肉などを食べることは、大変危険です。 よほど乾燥した薫製や乾燥肉にも水分は含まれていますが、肉を消化しエネルギーにするには大量の水分が必要です。
ですから、生肉、刺身ならまだしも、例えば運良くヘビやカエルが手に入り、運良く火をおこすことができたとしても、それを焙って食べる時には、水があるかどうかをみてから食べましょう。
最悪の場合に備え、尿も捨てずに貯めておくことが肝心です。
さて、寒冷地方の無人島であった場合に大切なのは、まず洞穴など少しでも寒さをしのげる場所の捜索でしょうか。
水は氷や雪を溶かして得られそうですが、火をおこすのはなかなか大変そうです。
洞穴が見つけられそうになかったなら、できるだけ風の当たらない場所を探しましょう。
また、海鳥の羽など、とにかく寒さから守ってくれそうなものをかき集めることも大切です。
寒さに、そのまま永遠に眠りこんでしまわなければ、翌日は食糧調達を考えましょう。