14年前の今日、阪神・淡路で大地震があった。
私は海外生活の長かった某社を辞め、塾講師をしていた時代だ。
その日は、私は珍しく朝早く(塾は夕方からなので、その頃は昼過ぎ起きるのが普通だった)起き、テレビを点けて呆然とした。
朝から、ドキュメンタリータッチの映画でもやっているのだろうか。
初めの何秒かは、そんな頭で映像を見ていた。
しばらくして、現実の映像であることがわかり愕然とした。
なぜ、救助する動きがないんだ?
なぜ、のんびり報道しているだけなんだ?
なぜ、自衛隊の動きが見えないんだ?
素人の私でさえ、尋常な状態ではない、即行動に移さなければ、被害の拡大が一目瞭然なのに!
後日、これらの疑問のいくつかが解けると同時に、実態にあわぬ、頭でっかちの何かに無性に腹がたった。
これからである。
政治とか歴史とか、私が大嫌い、というか無関心であったものに関心を持ち始めたのは。
いくら立派なことを言っていても、現実対応ができないなら、それは飴を子どもに与えて、親に高い買い物をさせるようなものではないだろうか。
そんな思いが湧き出てきたのを覚えている。
14年前の地震で被害にあわれた方、その家族に合掌。
そして、今なお、その後遺症に悩まされている方、頑張ってください。