超高齢化社会 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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戦前までの日本人の年齢別人口構成は、ピラミッド型と言われるものでした。 
これは、若者ほど人口が多く、年を取れば取るほど人口が少なくなるというもので、自然な人口構成と言っていいかもしれません。 

それが昭和も後半に近づくと、釣り鐘型と呼ばれるものに変わっていきました。つまり、新生児人口が鈍化してきたわけです。 
やがて、紡錘型と呼ばれる、明らかに新生児比率が少ないものへと移行していきます。 


そして、それほど遠くない将来、日本人の年齢別人口構成は、老人が大変多く新生児が少ない、逆ピラミッドのようなものへと変わっていく可能性が高くなってきています。 

これは見方を変えれば、それだけ日本の医療が進んでいること、安全であることの証明でもあるでしょう。 

しかし、今しがたもあるブロガーさんの記事を見て思ったのですが、高齢化社会の歪みの中で、現場で働いている方たちの苦労は、察しあまりあるものがあります。 


ニュースで話題になっている社会保険問題のみならず、あまりにおかしいことが普通になりつつあるのを感じざるをえません。 


わずか10人程度の記事を覗いただけで、学校内での盗難、暴力とその対応の手ぬるさ。小銭をばらまいてしまっても、誰一人助けぬ冷たい現実。 


日本は、かつてどの国の歴史にもなかった、超高齢化社会へと突進しています。 

おそらく、世界各国が日本に注目しています。自国を守るために、日本が起こす成功、失敗を私たち以上に注意深く観察していることでしょう。 


日本人は、あまりの環境のよさに人が良すぎるという欠点(個人の話ではなく、国家というような意味で)があると感じます。 


国として人が良すぎることは、不幸を招く場合が多分にあると感じてしまいます。 


日本は自然に恵まれ、上手く食を変えれば、本当なら現在ほどには自給率が低くはなりません。 

ただ、もう手遅れの感はありますが。 


そんな世の中だからこそ、ブログの中の温かい記事に会うと、ほっとさせられます。