七草粥 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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今日は、1月7日。
七草粥の日です。 しかし、いざ七草って何? と聞かれ、さっと名前が出てくる人は少ないのではないでしょうか。


というわけで、今回は自説も含めて、七草について述べていきます。 

セリ(芹)
 最近はスーパーで品のいいセリが売られています。
しかし、昔の日本人が食べていたものは、もっとずんぐりむっくりのタイプだったでしょう。今でも田舎に行けば、田んぼや小川の土手などにあります。売っているものとは、全く別物と言っても過言ではないほど、独特の香り、深い味わいがあります。大人になってから、私はほとんどこのセリは食べていません。 



ナズナ(薺)
 ぺんぺん草と言った方が分かりやすいでしょうね。三角形の実がなり、茎を回すと実がぺんぺんと音をたてるような気がします。 
ダイコンなどと同じ、ナズナ科の植物で、太い根があります。
ひょっとしたら、ダイコンの先祖かも知れません。 都会の公園などでも、よく見られます。 



ゴギョウ(御形)
 和名ハハコグサのことです。ハハコグサは、春先淡い黄色の目立たぬ花をつけます。 細かい毛が密集しているので、葉や茎は銀色がかって見えます。 
アルプスの歌で有名な『エーデルワイス』は、ハハコグサにかなり近いキク科の植物です。 
エーデルワイスは氷河期時代の代表的植物で(これはしま爺説)、日本でも岩手・早池峰山や北海道・礼文島などに、エーデルワイスと極めて近い、ウスユキソウを見つけることができます。 




ハコベ
 ウサギの大好物の一つです。でも、都会でこれを食べているウサギは、まずいないでしょう。 
都会でも、日当たりのよい空き地などには生えています。



ホトケノザ(仏座)
漢字のように、仏像の台座のような葉の上に、十前後の紫のラッパ状の小さな花がつきます。 
春の七草になってはいるが、個人的にはあまり食さない方がよいと思います。 



スズナ
 蕪のこと。



スズシロ 
 大根のこと。 



正月に餅などを食べたお腹を掃除する、という意味で七草粥の風習は興味深いものですね。 
炭水化物やたんぱく質と同時に、十分な繊維を取るという生活の知恵です。

また、少し前の記事でも書きましたが、『十戒』エクソダスを忘れないように、必ず家族が集い、マッツァ(餅のようなパン)と苦菜を食べる祭りを義務付けられた、ユダヤ教徒との関係も推理を楽しめますなあ。