妄想小説 1 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
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平成18年1月18日
A「ちょっと出られないか」

B「今、ですか?」
A「うん、1時間でいい」

B「分かりました」
A「じゃあ、いつもの所で」



某喫茶店にて

B「で、そのプロジェクトメンバーは?」

A「俺が、推進実行リーダーだ。まあ、これは当然としても、本社が変なヤツをメンバーに入れろと言ってきた」


B「まさか、アイツですか?」

A「ああ、何とか今の業務から外せないかね」

B「・・・・・・」

A「4月まで、まだ間がある。誰かに引き継がせて欲しい」

B「いや、無理です」

A「なぜ?」

B「代わりになる玉がありません」

A「いや、それは困る。俺の本社での顔がたたなくなる」

B「・・・・・・」

A「とにかく、何とかしてかしてほしい」


B「いや、やはり無理です。」

A「それじゃ、困るだよ。内部のことは、君に任せているんだ。そんなことができないようじゃ、業務怠慢だな」

B「・・・・・・」
A「あっ、次のグループ役員会は、来月だったなあ」

B「いい、考えがあります」

A「誰か引き継ぎ相手が決まったのかね」

B「いいえ、ヤツにはずっと現業をやってもらいます」

A「それじゃ、ダメだ、と言っているだろう」

B「大丈夫、だから上手い手を思いついたと申し上げたのです」






つづく

 か どうか 

わからない