
足し算や引き算なら、答えはひとつしかない。
ところが、同じ数を掛け合わせて1になるものは?
となると、1だけじゃなくて、-1も答えになってくる。
さらに、掛け合わせて-1になるものは、中学ではありえないが、高校になると、そんな数も存在することになる。
(確か“愛”だった。いや、“i”だったかな?)
とにかく、高次元になると、複数の解答が導きだせるようになる。
答えは、“ひとつだけ”ではなく、“複数の答えが存在する”が、正解になってくるわけだ。
この問いの答えも、そんな高次元方程式の解答に似ている。
ランちゃんは、美しく、しっかり屋のリーダータイプ。
スーは、おっとりしているようで、いざという時には、スパッと決断し皆を安心させる縁の下の力持ち。
華奢そうで、炊事洗濯などしそうに見えないミキちゃんは、毎日手弁当作りに精を出し、旦那を立て、自らは表に顔をださぬ、昔ならさしずめ、理想的主婦の代表。
(40代後半から50代の方にしか分からない例えだ)
この中から一人を選べ、と言われても、優柔不断、というか、すべて好きな人には、分かつことはできない。
食べ物もそうだ。
私は、果物が大好物だ。
日本では嫌いな人が多いドリアンなんか、ビールの後でも口に入れたい。
(注意:これは真似しないこと。東南アジアでは、ドリアンと酒を同時に食べると、死に至ると言われている。これを破っても大丈夫なのは、私のようにイノシンとかくれんぼしたり、野うさぎとかけっこ比べしていたような縄文原人だけである)
バニラの実もうまい。自然の不思議さを味あわせてくれる。
パパイヤもライチ、アップルマンゴーもうまい。
が、ミカンや桃は、それらに劣らず、飽きが来ない果物だ。
桃は、古事記にもでているくらいだから、相当昔から日本にあったのだろう。
ミカンの方も、それらしき果物が日本書紀にあるから、平安時代には比較的身近な食べ物であったかも知れない。
オレンジが輸入自由化された際、ミカン農家は潰れてしまうと言われたことがある。
が、現実は、見ての通りだ。
また、ミカンの皮には、発泡スチロール分解能に優れた物質があり、最近、環境保全の観点からも見直しされ始めている。
息子などは、黙っていれば、飯も食らわず、ミカンばかり口に入れているかも知れない。二人の息子にかかれば、1箱が1日持ちこたえられるかどうか、あやしいものだ。
果物の話ばかりになってしまった。
まあ、いいか。
白飯も、ペペロンチーノも、バーミーナームも、テグタンも、キングコブラとワニのチャーハンも、みんなうまい。
縄文原人として生まれて良かった。
改めて、そう思う。