
イチョウの葉は女性を表し、モミジの葉は男性、または幼子(おさなご)の象徴に思えます。
というのは、イチョウの葉は、緩やかな曲線によって形作られ、多肉質だからです。
扇形の葉の中央にある、縦長の切れ込みもまた、女性的なものをかもしだす気がします。
一方、モミジの葉は、ギザギザとした縁を持つ数個の凸型、つまりでっぱりから成っていますよね。
イチョウの葉の切れ込みを、女性的な象徴とすると、このでっぱりは、男性の象徴とも言えるのではないでしょうか。
なお、モミジからくるイメージに幼子を挙げましたが、これに関しては、説明の必要はありませんよね。
モミジのような手と言えば、昔から小さい子どもの手の例えに使われていますから。
さて、こう考えてくると、男である私は、イチョウが好きなはずなのです。
が、実際には、イチョウよりモミジの方が好きなんですね。
おそらくこれは、銀杏の臭いからくる、マイナーなイメージがあるからかも知れません。
銀杏の実は香ばしく、私の好きな実のひとつですが、田舎者の私にとっては、スーパーなどで売られている、きれいで乾いた実になる前の、なんとも形容し難い銀杏の臭いの印象が強いからかも知れません。
余談ですが、イチョウは中国からやってきた帰化植物です。
しかし、今はしっかり日本に根付き、北欧などでは日本を代表する樹木になっている気がします。
確かドイツ語か北欧の言葉で、イチョウはギンナンに近い音だった気がします。
記憶違いだったら、ごめんなさい。