好きなブランドのロゴデザインや商品の形態等を使って、

新たな物を作りたいおーっ! リメイクしたいニコ! という時ってありますよね。

 特に、ずっと使っていた物で捨てられず、好きなブランドロゴやデザインを使って違う物に手作りで生まれ変わらせたいおーっ!ビックリマーク なんて思うこともあるかもほっこり!?

 

 物を簡単に捨てる社会は、もう古い! 質の良い物をちょっと高くてもいいから買って長く使いたい、でも壊れることがあるから、修理して使いたい!なんてニーズもありそうです。しかし、これまで、例えば、家電製品なんかは、壊れて修理しようとすると5年ぐらい経つと部品がなかったり、修理できても、多少お金を足せば新しくものが買えてしまう場合も多いと感じた方多いかもうーん!?

 

 では、上記のようなリメイク製品を、業として販売したい、という場合はどうでしょうか。

 

東京地裁平成29年(ワ)第5423号 平成30年3月26日判決

知財高裁平成30年(ネ)第10042号 平成30年10月23日判決

 

 事案について、BLM任意で、簡単に述べてしまいますと、商品名 「LOUIS VUITTON REMAKE DENIM CAP/BLUE」等と称して、帽子のツバ部分に、あの誰でも知っている!?LVのモノグラムや図形を表した製品等を販売していた者(被告(控訴人))に対し、原告(被控訴人)のルイ ヴィトン マルチェが、商標権侵害と、不正競争防止法2条1項1号、2号の不正競争行為に該当するとして訴えました。(被告の商品については、上記地裁判決の文中に掲載されています。ご興味がある方は、ご参照。)

 

 BLMとしては、上記商品名「REMAKE」の部分等からも解るように、リメイク品であることをしっかり謳っていますし、まさか、あのルイヴィトンがこんな商品作らない!と思うだろうということで、需要者がその商品の出所を混同しないとして、商標権侵害に該当せず、また、不正競争防止法2条1項1号でも規制できない、との結論も導き得る、と考えます。

 

 しかし、判決では、被告の行為は不正競争防止法2条1項2号の不正競争行為に該当するとしました。 

 

 つまり、控訴審の判決の一部を引用すると、

不正競争防止法2条1項2号は,同項1号と異なり,「他人の商品又は営業と混同を生じさせる行為」であることを要件としていない。これは,同項2号の趣旨が,著名な商品等表示について,その顧客吸引力を利用するただ乗りを防止すると共に,その出所表示機能及び品質表示機能が希釈化により害されることを防止するところにある』とし、

 

『このため,他人の著名な商品等表示と同一又は類似の表示が,商品の出所を表示し,自他商品を識別する機能を果たす態様で用いられている場合には,商品等表示としての使用であると認められる』等と判断基準を示したうえ、

 

原告標章の著名性を認定し、かつ、原告標章と被告各標章との構成要素及び使用態様の共通性に鑑み、『被告各標章は,いずれも,これを見た者の認識において,容易に著名表示である原告標章を想起させるものであることは明らかである。このことは,控訴人が取引の実情として指摘する「REMAKE」,「VINTAGEのLOUIS VUITTONの生地を…落とし込んだ」,「カスタム」,「CUSTOM」といったウェブ上の記載の存在や「JUNKMANIA」という屋号の表示の存在等を考慮しても異ならない。』と判断しました。

 

 なお、被告標章の使用が『デザインとして認識されるか否かはさておき,出所識別機能を有する態様で用いられているものと認められる』とも判断しました。

 控訴人の行為は,不正競争防止法2条1項2号の不正競争行為に該当するとして、被告のその標章の使用(いわばリメイク品)は差止および損害賠償請求の対象となりました。

 

BLM感想

 以上のような著名な商標や商品に形態を使って、リメイク品を作っても大丈夫ですか?といったご相談をいただくことがあるんですが、「大丈夫ですか?」という不安がよぎる段階で、止めた方がいい、とBLMは思います。

 特に、これを商売として販売する場合は、やっぱり止めた方がいいと思います。お金儲けがしたい、という理由ではやっぱり他人の信用にフリーライドすることになるので、ダメなんだろうと思い、ます。

 

 でも表現の自由ってありますよね。それに使い捨て社会を変革したいという気持ちも解らないではない。上記のようなリスクを承知で表現する勇気はありますか? 表現の自由を実現したり、現在の社会を変革するには戦う必要があるのだろうと思います。

 これについては思うところありますが、迂闊なことは書けませんのでおーっ!あせるあせるあせる 今日はここまで。

 

 今日もお疲れ様です。

 

 おやつは、蜂蜜で免疫力アップ。紅茶はルフナ。ルフナ・サンドラエッテ茶園 OP1。「ルフナは標高600メートル以下の低地にあたる産地」で、「一年を通して収穫・製茶されていますが、特に2〜4月が良質な茶葉の生産量が上がるベストシーズン」なんだそうです。そして「濃厚なカラメルのような甘い香り、しっかりとしたコク、渋と甘み。」と、BLMが時々購入する紅茶教室の「サイト」には紹介されています。

 

 

by BLM

 

 

 

 

 

 

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