今日の本題は、“ペアリング”、もっと分かりやすく言うと、食べ合わせ、の話。最近、小難しい法律の話が続いたので今日は頭にも目にも優しいテーマ。
紅茶単体の世界も奥深いけど、紅茶と食べ物の組み合わせが、また、色々あって、色々組み合わせたいから、色々な産地の紅茶を買ってしまう訳です。食への欲望、厳密には“食の知識への欲望”は広がります。実は、これがブランドの“デザイン”なんだと思います。ブランドのデザインは、新規な外観(意匠)を作出するだけではなく、知識への欲望を作出することであるように思います。
祁門(キームン)紅茶と食べ合わせ体験
先般、久しぶりに行った紅茶教室。アクリル板を使ったり、少人数制で行う等、気を使っておられます。その日は生徒が2人で贅沢でした。
上記教室では、レモンの酸味を活かしたケーキ![]()
。「わぁレモン!」と叫んでしまうほど酸っぱいけど、本当に美味しかった。
紅茶は、祁門(キームン)。紅茶の産地と言えば、スリランカやインドを思い浮かべますが、こちらは中国が産地。味は、例えば、アッサム紅茶等と比べ、渋みが少なく、例えば、アールグレイ紅茶は、ベルガモット(柑橘系の香)を使用し、ベースにキームン紅茶が使われることが多いようで、このことからも、この紅茶が柑橘系の味を生かしたお菓子と合う、ということが推測できます。
(2020年6月6日Cha Tea 紅茶教室にて。Photo by BLM。撮影承諾済み)
ケーキは、「こちら」のサイトで紹介されている、にれいのレモンタルトである可能性が大。
祁門(キームン)紅茶と食べ合わせ実験
紅茶初心者としては、さっそく家に帰って、復習です。祁門(キームン)紅茶は柑橘系に合うらしい!ということで、チョコレートで試してみました。 「シシリア」という名の、レモンの爽やかな味と香りと称するチョコで。このチョコのレモンはまろやかなので、普通に美味しいけど、感動まではいかない。「酸っぱっぁ~
」というほど、のお菓子だと効き目大のようです。
ちなみに、「銀座・和光」はチョコレートに力を入れているようです。「こちら」に色々なショコラ・フレ (Chocolat Frais) と称する手作りチョコレートが色々掲載。
高級チョコレートって自分では買わないけど![]()
、期限ギリギリの“和光お買物券”があったので全部チョコレートに費やす![]()
夕飯後のデザートとして、ケーキより値段的にも安くて、カロリーも低い、甘いものをちょっと注入して “もう一仕事” に最適
チョコいいかも。
アールグレイ味のチョコと合う紅茶実験
食べ合わせ実験の2日目。「こちら」のサイトで見るに、その名も、アールグレイで、ベルガモットの香るガナッシュと称するチョコ。紅茶に紅茶って?
上述のように、アールグレイ紅茶は、一般に、ベルガモット(柑橘系の香)と祁門(キームン)紅茶の組み合わせ。ならば、こちらも、祁門(キームン)かな![]()
と思っていたら、「こちら」ののTEA MAGAZINEでは、『紅茶もアールグレイにしちゃうとケーキに使われているアールグレイの味や香り、そしてのその強さがどれくらいかよくわからなくなってしまう』とのこと。なるほど![]()
。『ニルギリよりもコクと渋みの強い紅茶にしようと、ディンブラを選びました』とのことで、紅茶初心者BLMとしては、貪欲に参考にし、ディンブラにしました。
この組み合わせは美味しかった! ベルガモットの香り(たぶん
)も際立ちました。
何より、サマセット茶園(『スリランカで17茶園を所有するTalawakelleTea Estate(タラワケレ)の代表的な茶園のひとつ』)の紅茶が美味しかった。「こちら」で購入したのですが。ChaTea紅茶教室さんのサイトによれば、『茶栽培に向いた標高約1,100m〜1,400mのに位置する茶園で』、『現在流通しているディンブラは、細かい形状の茶葉、赤い水色、しっかりとした渋みが特徴』らしいのですが、上記のものは、『クオリティーシーズンを迎えたディンブラの香りを、より感じられるように』、茶園に特別にオーダーし『発酵度の軽いグリーン色の茶葉、琥珀色の水色、爽やかなサリチル酸メチルのサロメチールの香りが感じられ、スリランカのヌワラエリヤとウバの産地の良いとこ取りをしたような』味に仕上がったとのこと。
祁門(キームン)紅茶と食べ合わせ実験2
祁門(キームン)紅茶は、他に何と合うのだろう? 「こちら」のサイトで見るに「トンカ」という名の、バニラに桜の葉を加えたような優しい香りと称するチョコ。日本人にとって、桜の味、というと、桜餅を思い出すのでは? 「塩味」が効いているのだろうか?
「こちら」のTEA MAGAZINEで、「塩気にキームンのうま味がとっても良く合う」とあったので、微かな手掛かりで試してみる。「トンカ」のチョコレートも優しい味。塩気はなかった。桜というより、ほのかにチェリー味だった。同じ意味じゃないか!?
いや、カタカナから受ける印象と、漢字から受ける印象は違う、と思う。
祁門(キームン)紅茶と食べ合わせ実験2
食べ合わせ実験の3日目。「こちら」のサイトで見るに、コッペリアという名で、ローストナッツが香ばしいアーモンドのプラリネと称するチョコ。ナッツかぁ。何が合うんだ??
LINK TEAさんの「こちら」のHPを参考に、ナッツ類やドライフルーツ系は、ルフナが合うとのこと。
サンドラエッテ茶園のルフナを「こちら」で購入したのですが。ChaTea紅茶教室さんのサイトによれば、『特に2〜4月が良質な茶葉の生産量が上がるベストシーズン』だそう。『濃厚なカラメルのような甘い香り、しっかりとしたコク、渋と甘み』とのこと。確かに、ナッツの美味しさにも負けないコクに加え、甘みがあり、美味しかった。
同サイトによれば、『サンドラエッテ茶園は、古くからある茶園でしたが、近年』『老朽化し』、『2009年にエバーグリーングループに買収され、最新の設備を兼ね備えた工場に生まれ変わ』ったのだそうです。同グループは、『環境福祉に尽力しており、低産地を中心に茶園経営』に取り組むことで知られているよう。老舗ブランドが、新たな会社によって、再生されたということでしょうか?!
BLM感想
今までは、どちらかというと、紅茶だけで楽しんでいたんですが、紅茶の各産地を知り、次にその特色を知っていくと、次に、その特色ごとに合うお菓子等があることに気づき、今度は各お菓子の特徴を知ろうとする訳です。どうもブランドの魅力というのは、そういうストーリーなり、うんちくなりによって、活気づけられているような気がします。ブランド作りは、そういうものをデザインすることなんでしょうかね![]()
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by BLM
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