麦さんによるイラストACからのイラスト

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【パーフェクトワールド】

ドラマ『パーフェクトワールド』(加賀リエさん原作、フジテレビ)の結婚式の場面で、新郎の鮎川樹くんは「これからも二人でよりそい支え合って参ります。それでも足りないときは、・・・助けてください。と話す。

支え合う大切さを実感し、こうスピーチできる樹くんはスゴいと思う。・・・(ちなみに、ブリキの場合、そうと分かるまで何十年も掛かった。その間ずいぶん傷ついたり傷つけたりした。・・・イタいけど「誤った認識は、誤った結果しか生まない。」)

だからこそ、ブリキは子どもたちを、彼のように考え行動できる人に育てたい。そして、この社会が、もっとこんな風に言い合える世界になったらいいなと思う。それは、文字通り「パーフェクトワールド」(=真水の池)になるだろう。

樹くんのお母さんは、いつも彼のコトを温かく見守ってきた。(←彼が幸せを掴めたのも、このおかげかもしれない。)・・・無論それはとても大切なコトだけど、それだけじゃ足りない。

もっと親が子どもたちのために、できるコトがある。と言うより、しなければいけないコトがある。・・・

それは、「怒りや悲しみや不安など、ネガティブな感情をコントロールするスキルを教えるコト」だ。

そう聞いて、「あーそれね。」と応えられる人はあまりいないだろう。特に忍耐を美徳とする日本では。

今回は、子育てで身につけさせたい社会スキル(=自分の気持ちを言葉にする力)について、ブリキなりに考える。

【ブリキの子育てのバイブル】

まず、このスゴいスキルを教えてくれる本を紹介する。

この本の帯には、次のように書かれている。

わが子をよい子に育てたいと願っているお母さん、お父さんに、どうしても読んでいただきたくて書きました。

もしかしたら、つらくなってしまうかもしれません。でも子どもたちのために、どうしても今、知ってほしいのです。

多くの人にとって、この本を読む前と後とで、子育てに対する考え方が180度変わると思う。・・・

ブリキにとって、この本は、おサルさんが天竺まで取りに行った『有難い教え』や、宇宙戦艦ヤマトがイスカンダル星まで取りに行った『人類を救う装置の作り方』に匹敵すると思える。

また、この本の著者、大河原美以先生は、(以前紹介した桶谷そとみ先生と同様、)偉大な魔法使いのように思える。ワラのカカシに脳を、ブリキの木こりに心を、臆病なライオンに勇気を与えてくれるような。

もし自分たちの親が、この教えを実践していたら、自分らはアダルトチルドレンにはならなかっただろう。

もし日本中の大人たちが、この教えを実践したら、日本の若者たちはもっと希望や幸福感に満ち生き生きとするだろう。

もし世界中の人たちが、この教えを実践したら、この世界はもっと平和になるだろう。

だから、ぜひこの本を読んでみてほしい。・・・

ちなみに、この教えを得るために、ブリキのように何十年もかける必要はないし、妖怪たちと戦う必要もないし、十数万光年も宇宙を彷徨う必要もない。大抵近くの書店やネットで手に入る。

みんなでこの大切なスキルを身につけ、パーフェクトワールドへと続く「黄色いレンガ道」を進めたらいいなと思う。つづく