N e w  Y o r k B l o w -NYでもタコ焼きを焼く英国人へ- -43ページ目

Obama Won!

昨日、張り切って投票に行った相方。
今年始めに「アメリカ人」にもなったイギリス人の相方にとっては、
待ちに待った投票日。
前回も前々回も投票所に行っても、
時間内に投票出来なかった人が沢山居た事実を振り返れば、
速い行動に出た方がいいと判断した相方は、
「明日、5時に起きるよ」と言って寝た。
ええっ!?と思ったが、万一を考えての行動は、
やっぱり必要だと思ったので俺っちも早起きする事にして就寝。

投票日、二人して5時に起きてさっさと身支度を整え、
朝食は帰りにダンキン・ドーナツで取る事にして、
投票所になっている近くのCVSに車で行った。

日本では大抵小学校~中学校が投票所に指定されているが、
アメリカではドラッグストアや地区の集会所等、
様々な場所が投票所として指定されていて、
そこにポータブル式の投票マシンを設置して、
そこで投票する事となる。

だがここで投票出来る人は、事前に「有権者登録」をしている人だけ。
日本みたいに戸籍制度が無いアメリカでは、
住所の管理もされていない為何処に誰が住んでいるかは、
税務署の課税時の資料を見れば判るかもしれないけど、
それは課税時の住所であってその後それが動いていたとしても、
誰が管理している訳ではない為日本で言う住民票に当る物が無い。
=各市区町村の有効有権者数が不明となる。

選挙特番をする時にいつも早く当確を打つ為の重要数値として、
「有効有権者数」を毎回各市町村別に調べるんだけど、
これが無いと幾ら票読みをして予測を立てても当確は打てない。
なのでこれが重要な数値になるから各選挙管理委員会に電話して、
この数値を元に組織票や出口調査を元に我々は当確を打つ。
だがこの有効有権者数は戸籍管理が完璧に出来ている日本だから、
早い段階に電話一本で選管から確実な情報として得られる。

じゃ、アメリカはどうなんだ?というと、
アメリカは決まった期日迄に有権者登録所に出向いて、
有権者としての事前登録をしなければならない。
登録が済んだらIDを持参して当日投票出来るという仕組み。

前回の選挙の時でも黒人やヒスパニックの移民達に時間切れを理由に、
この有権者登録をさせなかったという事が原因になり、
南の方の州では選挙前に暴動が起こったりしたのだ。

勿論、こんな事は許されざることで、嘘を吐いたり、その時間内に、
さっさと手続しなかった登録所の落ち度である事は明白な事実だ。
日本では有り得ない事が、世界をリードしている国だと言われ、
そう信じられているアメリカでは白人以外には、
未だに「選挙権」すらちゃんと保証されていない動かぬ証拠だ。

ちゃんと期日内に有権者登録を済ませていた相方は、
IDである運転免許証と念の為のパスポートの2枚盾で挑み、
俺っちは選挙権無いけど、一緒についていき車内で待つ事にした。
毎度毎度仕事で取材に行く投票所では文字通り、
ながーーーーーーーーーーーーーい列を目にしていたので、
二人して気合入れて行ったにも拘らず、
難の事は無い、相方は5分足らずで投票所から出て来た。

えっ!?投票出来なかったの??
こんなに早く出て来て、どうしたの??
えっ!?何?何??と心配した俺っちは、
相方がドアを開けて運転席に座るなり開口一番、
「なんか有ったの??」と聞いた。
俺っちは、手違いで投票出来なかったと思ったのだ。
だが相方の発した言葉は意外な物だった。

「投票してきたよ」(相方)
「えっ?!済んだの?」(俺っち)
「うん」
「はやっ!」
「うん、肩透かし食っちゃったよ」
「そだね...」
「ま、30分どころか何時間も並ぶこと考えたら、ラッキーだったよ」
「なんか、もっと掛かるかナァって思ってたから...」
「僕の前には4-5人しか居なかったから、受付の段階で待ち時間ゼロだったよ」
「ま、良かったじゃない。初めての投票がちゃんと出来てさ」
「そうだね、No More 4 Years of Republican!!だからね」
「んと、至上最悪の大統領の8年間で、アメリカは全てを失くしたからね」
「オバマが優れていると期待を大きく掛けたりはしないけど、
 国家再建の力は有ると信じたいよ」
「でも、日本には難しい相手になりそうだよ」
「かもねぇ~...じゃ、ご飯に行こうか」
ってな会話を交わしてダンキン・ドーナツへ向かった。

アメリカでは大統領選をする時に大抵州法や市条例を決める為の、
市民の意向を聞く事を同時に行う。
今回も色々聞かれた事が有ったので、
相方は大統領選の投票+州法・市条例の意見に対しての投票をした。
(これは、日本での最高裁判事を決める投票に似た感じ)

ま、兎に角相方の「アメリカ人」としての投票は無事終了。
そして、俺っちは朝食を摂った後仕事に行って、
中継の準備...。
相方が家でのほほーんと選挙特番を見ている時、
俺っちは街中に出て、ハーレムから中継をしていた。
ちっ!


   今回の州毎の勝敗表。青がオバマ、赤がマケイン。

 
獲得州の得票率と獲得選挙人数(州名の前の数字)等。アメリカでは勝利州の選挙人は、
丸ごと勝利党の票(=選挙人数)となり、来年正式に選挙人がオバマに投票する
=オバマ大統領決定となる。(選挙人は勝利党=オバマに投票)


  
我がNYの地区別詳細勝利党地図。マケイン健闘してるナァ。


オバマに当確が出てからのインタビューでは、
涙を流しながら答えてくれる人が多数居たのには驚いた。
日本の選挙で自分の支持する政治家が当選して、
こんなにも素直に涙を流し「私達の代弁者よ!」という人は、
誰一人居ないだろう。












 写真は全てオバマ陣営


沢山の人の涙や喜ぶ姿が、今迄金と力に押さえつけられ、
人権を無視され人種差別され続けて来た人達の、
心からの喜び方なんだと痛感した瞬間だった。
みんな、本当におめでとう。
みんなで、オバマの活躍をこの目で確かめていこう。
本当にそう思った。
お手並み拝見だ。
孫子の代に誇れる国家を取り戻せ、
みんなの力とエネルギーを全て合わせて...。