【旧ブログからの転載(2021.7.12)】
先日ブログで書きました北海道電力のブラックアウト。
これのコラムを見つけましたので紹介します。
北海道地震における全域停電に見る、集中型電力システムの脆弱性(2018.9.7 都留文科大学 教授 高橋洋)
非常に参考になるコラムでした。
高橋教授の専門は、公共政策論、電力自由化、自治体のエネルギー政策などになりますが、この見地から今回の事態について考えを述べています。
よく議論される集中型電源と分散型電源の比較ですが、今回、正に集中型電源の弱点を露呈してしまったということです。
今後に向けての高橋教授の提案としては、第1に分散型電源の分散立地、第2に地域間連携線の増強を挙げられています。
どちらも東日本大震災後の電力供給の大きな課題であり、この課題が依然クリアされていないことがわかります。
さらには、現在稼働していない泊原発についても触れられています。
ネット上では泊原発が稼働していれば今回の事態は防げたという意見もありますが、高橋教授は『泊原発が6年間も動いていないこと自体が集中型のリスク』と結論付けています。
参考まで、東北電力からの融通を受ける北本連係線というのは、日本に3か所しかない交直変換設備です。
(あとの2か所は紀伊水道と富山県の南福光。)
これは実は過去の電験一種二次試験で出題されたことがあります。
もはや電気マニアの問題のようにも思いますが、日本の電力業界で最重要の設備というのが今回の件でもわかります。
このような固有の設備も少しずつ覚えていきたいですね。
