【旧ブログからの転載(2020.10.11)】
先週の話になりますが、省エネルギーセンターのホームページで、平成30年度エネルギー管理士試験の問題及び解答が公表されました。
平成30年度第40回エネルギー管理士試験標準解答(H30.8.7公表)
https://www.eccj.or.jp/mgr1/test/answer.html
以下、電気分野の問題について、私の感想を簡単に書きたいと思います。
エネ管の問題を見たのは久々のように思います。
私が合格した10年前の問題と大きくは変わっていないというのが私の感想です。
この10年間で省エネ分野で大きく技術開発が進んだのはLED照明です。
10年前の照明の主流はHf蛍光灯でしたが、現在はLEDベースライトを使うのが当たり前のようになっています。
ここは大きな進化ではありますが、LED照明自体は以前からある技術であり、電験やエネ管でもたびたび出題されていました。
今年度の問題でLED照明が出題されていましたが、過去に電験やエネ管で似たような問題が出題されたことがあります。
電力応用の選択問題では、やはり照明と電気化学が簡単なように思います。
範囲が狭いので、過去問を一通り解けば、ほぼマスターできるのではと思います。
省エネ技術は以前より大きく進化していますが、省エネ自体の向かっていく方向としては、オイルショックの頃から大きくは変わっていないように思います。
(逆に言うと、オイルショック直後の時点で、日本の省エネスタイルはある程度完成されていたとも言えます。)
現在は省エネだけでなく、創エネや蓄エネも組み合わせたZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)などのスタイルが確立されようとしています。
今後の試験では、これらの分野にも踏み込んでいくかもしれません。