【旧ブログからの転載(2019.6.2)】
先日読んだ本の記録です。
トコトンやさしい燃料電池の本 第2版
著者の森田さんは化学部門の技術士です。
専門が化学ということで、本の内容も化学の内容が中心となっています。
今回読んだ本は第2版ですが、初版から16年おいての改訂になります。
この16年の間で、東日本大震災の影響によりエネルギー事情は大きく変わり、また燃料電池の技術革新は驚くほど進んだといっていいでしょう。
燃料電池というと、現在の主流は大手都市ガス会社が販売するエネファームでしょう。
16年前で実用化された燃料電池というのはほとんどなく、現在のように市場に流通しているというのは全く環境が違うといっていいと思います。
さらには、燃料電池自動車(FCV)にもつながっていくわけで、燃料電池の世界はさらに広がる可能性を見せています。
この本では、燃料電池の仕組みが詳しく解説されています。
今後、水素製造の拡大につれて、燃料電池はさらに普及していくものと思われます。
ただ、個人的には、この水素製造の拡大というのがどのようになるのか具体的なイメージができていません。
再生可能エネルギーによる電気分解、都市ガスの改質、副生ガス中の水素など、様々な入手方法が考えられますが、どの方法が主流になっていくのか、またトータルの水素の量が確保できるのか気になるところです。
似たようなところでいうと、電気自動車(EV)は数年前であれば、当初見込んだ台数が普及しておらず、本当に広がっていくのか不透明な部分がありました。
ところが、この2~3年でEVの普及台数、急速充電器の設置数ともに大きな拡大を見せており、EVの世界が具体的に見えてきているように思います。
水素社会がどのような展開を見せるかで、日本のエネルギー事情は大きく変わる可能性がありますが、技術者として何とか水素社会の広がりに関わっていきたいですね。