【旧ブログからの転載(2019.2.17)】
先日読んだ本の紹介です。
しくみ図解 停電が一番わかる(大嶋輝夫)
この業界では有名な大嶋輝夫さんの著書です。
(技術士、電験一種持ちです。)
停電の細かなメカニズムをきちんと説明できなかったということがあって、読むことになりました。
東京電力出身の大島さんだけあって、かなり詳しく停電のメカニズムが解説されています。
電気の事故は究極的には短絡か地絡のどちらかになるわけですが、落雷による停電、逆フラッシオーバ、短時間停電などの場合に分けて詳しく書かれています。
停電の際の電力会社の系統についても詳しく解説されています。
この本は2013年6月に出版された本ですが、このころは東日本大震災から2年が経ち、FIT法が施行されて約1年という時期です。
大嶋さんはこの時点でFIT法の弱点を書いています。
再エネ賦課金が増大していずれは破綻するということ、現在の系統は再エネの大量導入を想定したものではないことなど。
現在はFIT法は改正され、これらのことにいくらかは対応できているとは思いますが、5年後の今でも議論されていることを一早く警鐘しています。
また締めのところでは再エネ普及のポイントとして蓄電池を挙げ、VPP(ヴァーチャル・パワー・プラント)の考えについても述べています。
VPPについては最近は電力会社だけでなく資源エネルギー庁も推し進めている政策であり、地方自治体でも取り組むところが増えてきました。
VPPは今後のエネルギー政策の中心になることと思います。
このように今の電力事業を5年前の時点でズバリ当てています。
技術や経験を活用するというのはこういうことを指すのではないでしょうか。
私も見習うべきところです。