技術士第二次試験解答例(1)【H28電気電子部門-電気設備】 | 電気技術者エクレアの資格取得日記

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地方在住の電気技術者です。現在は施設の電気設備管理及びリニューアル工事の設計・工事監理を担当。元電験一種受験生。スキマ時間を活用した資格試験勉強術や今までに合格した資格試験の体験記を中心に書いていきたいと思います。

技術士第二次試験受験者の方ほとんどに共通すると思うのですが、合格するためにはどんな論文を書けばよいのかという解答例というのを知りたいのではと思います。

メジャーな部門であれば、このような解答例というのは結構出版されているように思います。
マイナー部門ではあまり出版されていないかもしれませんが、新技術開発センターから全部門の解答例が出版されています。
また、SUKIYAKI塾では合格者の論文再現を集めた正答例集が発売されています。
新技術センターのものは結構値段が高いですが、SUKIYAKI塾のものは格安で販売されています。
ただし、SUKIYAKI塾のものは部門によって充実度が異なりますので、そのあたりを踏まえて活用いただければと思います。

この解答例からどうすれば合格できるのかというのを勉強すること思いますが、それを参考にして不合格になったときに路頭に迷ってしまいます。
私も含めて、このような状態に陥って、なぜ不合格だったのかがわからないまま受験し続け、不合格を繰り返してしまうという方が意外といるのではと思います。

そこで、A評価の解答だけでなく、B評価やC評価の解答も含めて、私の解答を紹介したいと思います。
不合格の解答からなぜ不合格だったのかを感じ取っていただければと思います。
論文全てを再現しているわけではなく、構成を箇条書きで残しているだけですが、参考にしていただければと思います。

私が受けた技術士第二次試験のうち、課題解決能力問題に絞って解答を紹介します。
まず今日は平成28年度の解答例です。
こちらは私唯一の合格論文になります。

【年度】平成28年度
【部門】電気電子部門-電気設備
【問題番号】Ⅲ-2

★問題

我が国では、昨今各種の再生可能エネルギーの導入が進んでいる。そのうち太陽光発電設備を設置する場合、出力変動が大きいなどの理由により、技術面では連系条件が難しくなることや解列時間が長くなるなどの状況が想定され、更に制度面では土地利用などの規制がある。このような状況を踏まえ、太陽光発電設備の導入を促進し、発電した電力を有効利用するため、電気設備の技術者として、以下の問いに答えよ。

(1) 太陽光発電導入促進及び有効利用するうえでの課題を列挙せよ。

(2) あなたが重要と考える課題2項目挙げ具体的に説明し、各々の対策を述べよ。

(3) 上記であなたが述べる対策により、期待する効果と潜在するリスクを述べよ。

★私の回答(評価A)

(1) 太陽光発電導入促進の課題
①出力変動
・太陽光発電は昼夜の差が激しい。需要への即時対応が困難である。
②電力品質の向上
・太陽光発電の電力は直流であり、交流に変換する必要がある。周波数、安定度の問題あり。
③FIT価格値下がり
・2012年7月にスタートしたFITは、当初は42円であったが、どんどん下落。新規の見込みが少なくなっている。
④土地利用
・建築基準法の大規模開発に当たる。

(2) 対策
①出力変動
・蓄電池設置。夜間の余剰電力を蓄え、昼間に使用する。リチウムイオン電池、NaS電池、レドックスフロー電池など。
②電力品質の向上
・需要家内での直流配電。商用系統に送る交流電力を最小限にできる。

(3) 効果と潜在するリスク
①蓄電池の設置
・電力の平準化を実現できる。
・災害時に蓄電池に蓄えた電力を利用することができる。
・蓄電池の寿命は太陽光パネルより短い。コストが大きい。
②直流配電
・交直変換がなくなることにより、省エネルギーを実現できる。
・系統の安定化を実現できる。
・直流配電はまだ普及していない。基準作成。規格統一が必要。

★所感

・(1)の課題で、技術面以外の課題を挙げられたのが良かったのではと思っています。
・(2)や(3)の案は電気技術者としては特別なものではないと思います。技術の引き出しをできるだけ多く作ることを意識し、キーワード集を作って勉強しました。
・文字数ですが、最後数行は空欄で出しています。全行埋めないと不合格になるということはないと思います。
・『はじめに』や『以上』は使っていません。よくこれらの単語が合否に関係あるという話を聞きますが、おそらく全く関係ないでしょう。