電験三種の勉強を進めていく上でのポイント | 電気技術者エクレアの資格取得日記

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地方在住の電気技術者です。現在は施設の電気設備管理及びリニューアル工事の設計・工事監理を担当。元電験一種受験生。スキマ時間を活用した資格試験勉強術や今までに合格した資格試験の体験記を中心に書いていきたいと思います。

今年は今までの私の経験をこのブログでできるだけ還元していきたいと思います。
自分の良かった経験、悪かった経験など、今後資格取得を目指す方に有益な情報を載せていきたいと思います。
特に私の得意分野(?)である電験、電気工事士、エネルギー管理士などを中心に書いていきたいと思います。

今日は受験者が特に多い電験三種について書きます。
今年の電験三種は試験日が9月3日(日)ということで、試験日までまだ半年以上もあり、十分な時間があると考えていいと思います。
十分な時間があるので、多くの問題集を解いていこうという壮大な計画を立てたものの、計画倒れになってしまうというパターンに陥っていないでしょうか。
十分な時間があるにもかかわらず、勉強を始めたら嫌になって早々に投げ出してしまい、結局は受験の直前にあわてて勉強するということがないよう注意してください。

電験三種を受験するにあたって、私オリジナルの気を付けるべきポイントを3つ書きます。

(1) 最も重要なのは過去問の理解。

なんといってもこれが一番重要かと思います。
電験三種は範囲が広くまた難しいですが、過去問を解いていくと傾向ははっきりしています。
電気工事士試験のように全く同じ問題は出題されませんが、『出題者が受験生に問いたいポイント』は一貫したものを感じます。
最も効率の高い問題集が過去問です。
参考書はできるだけ解説の詳しいものを買う方がいいでしょう。

(2) 公式の丸暗記は避け、電気現象の理解を重視。

数式の羅列というのはなかなか頭の中に定着しません。
『○○と○○は比例の関係』というように、その公式ができる経緯を理解しているといくらか覚えやすいかと思います。
なので、参考書はイラストや図を多用しているものを選ぶべきかと思います。

(3) 4科目分冊の参考書は完璧に解こうとせず、わからない部分を調べる辞書的な利用がベスト。

現在のように試験まで十分な時間がある場合は、4科目分冊の参考書を完璧に解いて高得点で合格するという目標を立てがちです。
4科目分冊の参考書を完璧に解いても、全範囲を網羅できるわけではありません。新分野からの出題というのは必ずあります。
4科目分冊の参考書は内容は非常に詳しいですが、試験に出るのはごく一部です。
勉強の効率化を考える、勉強を長続きさせるという意味で、4科目分冊の参考書中心の勉強はあまりおすすめできません。
ただ、4科目分冊の参考書自体は内容の優れた良本が多く、私も試験対策で辞書的に使いましたし、また現在も業務で使用しています。

以上が私の重視する3ポイントです。
これらを踏まえて私のおすすめの参考書を紹介します。

電験3種過去問題集 平成29年版(電気書院)


最も重要な過去問。
選ぶポイントは解説の詳しさです。
オーム社と電気書院のどちらかになりますが、個人的には電気書院がおすすめです。
極論ですが、この本の解説を全てきちんと理解できれば、それだけで合格点に達するでしょう。

電験三種精選問題(不動弘幸)


問題集で一番おすすめなのがこれです。
問題の質の高さ、解説のシンプルさ、傾向に沿った問題など、効率的に勉強できる要素が詰まっています。
電気工事士からステップアップした方ならこの本の解説だけでも十分対応できるのではないでしょうか。
問題を解いて解説を読んできちんと理解する、これが電験三種合格への近道です。