前回のあらすじ
4月13日は日曜日、韓国で行われた天苑宮入宮式のネットのライブ放送を視聴した。式典は9時過ぎから始まり11時半ころまであった。その後、本田は5階にある談話室に階段で上がった。何時ものメンバーと他に顔は知っているが名前は知らない教会員10名ほどが談話室の中の1つのテーブルにいた。部屋のテーブル、ソファは満席だった。話題は映像中継の話と、東京地方裁判所が文科省が出した“解散請求”を認めたという話になった。文科省が出した“解散請求”に対する裁判の進行過程で提出された証拠資料の内容に明らかに捏造された作文が含まれている事が判明し、さらに家庭連合に資料請求を行った“質問権”行使の過程で明らかに不可能と思える要求が有った事が判明し次回の会合の時、渡辺一喜が、「その根拠となる資料と解説をしてくれる」事になった。
♪♪ 時は江戸天保時代~
場所は江戸南町奉行所
桜吹雪と土煙が舞い上がる広場だった。
裁き場横から大声がする
北町奉行遠山左衛門尉景元(とおやま・さえもんのじょう・かげもと)のおなり
白洲に並ぶ人たちのもとの一段高い座席から降りてくる紋付袴の侍がいきなりもろ肌になり言い切った。
「おう!さっきから聞いていりゃ、いい気になりゃがって!この桜吹雪!見覚えがねえとはいわさねぞヴぉ!」
三寒四温ならぬ二寒二温二寒二温の一週間だった。
最低気温が四度、五度。最高気温が23度、25度になる日もあった。サウナでも若い時はともかく70歳を超えた身には心筋梗塞、脳溢血に注意して出入りしなければならないのに、この気温の変化には身体が苦労したようだった。パート休みの日、ダイニングの窓の近くのソファーで陽気に当たったいると寝込んでしまった。夢に父がテレビでよく見ていた時代劇『遠山金四郎』が出てきた。
翌日4月20日、教会で礼拝の後、談話室で渡辺はコピ-用紙のレジメを二つ用意してきていた。
一つは文科省が行った“質問権”行使で行った過度の要求内容、もう一つは非公開で行われた解散請求をする裁判で文科省から東京地方裁判所に出された“解散請求”資料の中に明らかに捏造的作文があるといわれる部分のコピ-だった。
渡辺はレジメの資料を右に座っている本田に渡しながら言った。
「これは家庭連合が出したプレスリリースの一部であり、全体の文面を各自で確認して正しく理解していただきたいと思います。私が間違って書き写した部分が有る可能性ありますので」と神妙な口ぶりだった。
本田は渡辺が「『冷静に行動し、冷徹に見つめ、冷酷に行動する事を俺の今年の標語』にすることにした」と言った事を思い出した。
渡辺は「まず一番新しいモノは世界平和統一家庭連合がホームページに出した東京高等裁判所に提出した『解散命令事件の「抗告理由書」(200ページ以上)及び証拠』の内容。2つ目は今年プレスリリース『文部科学省の虚偽証拠捏造行為に関する報告書を掲載しました』(下線の部分の文字をクリックするとホームページに移動)と有る内容のものです。
今日はこの2月19日付の『文部科学省の虚偽証拠捏造行為に関する・・・』内容を知っておくことが大切だと思って勉強会を行いたいと思います。専門用語が多い事と記者発表もの、そして法律用語が多いことなども含め理解するには文書の語句と言いまわしになれないとなかなか難しい事を痛感しました。僕も深夜4回から5回読み返してみて少しは理解できました。
これから話す内容はあくまで私が理解した内容ですのでその当たりを踏まえて聞いて下さい。学生時代に法学部にいた兄弟もいるはずですがその人達に聞いて確認してみてください」と言って集まった教会員の顔をもう一度見直した。
本田は年頭に渡辺が言った“冷静に、冷徹に、冷酷に”の言葉を頭のなかで繰り返した。
対面に座っていた木村一二三が手を挙げて言った「僕が今ざっと見て理解しようと思ったけどなかな難しいというのが良く判りました。今日は渡辺さんが配った中に載っているAという69歳の元女性信者、Bという1955年生まれの女性信者、そしてもう一人(当時65歳)という男性信者Çの方の陳情書の内容のなかでの問題点と虚偽、証拠捏造を教えて下さい。それぞれの陳情書を読み解くにも苦労するし虚偽と真実の違い、証拠捏造の部分に至っては文面と証拠資料と突き合わせて理解しなければ本当に理解にならないので・・・。渡辺さんが理解した内容を教えてもらってその筋書きに沿ってこちらも文章を読み進めたほうが良いと思いますので・・・」と。
同じように渡されたレジメを見つめていた数人が「難しい。なかなか大変だね」
「顧問弁護士の方はこの難解な文書の一つ一つ崩してゆくって並の努力ではないね」
「さすがだね。国が国家資格として弁護士試験を行い、登録させているのも理解できるね」とそれぞれ口にした。
そうした意見聞いて、本田が「今日は裁判資料として提出された中に有った『虚偽証拠捏造行為』の女性Aさん、女性Bさん、男性C氏の内容を渡辺さんに解説してもらいましょうか」と言ってみんなの顔を見た。
ほぼ全員が頷いて賛同した。
渡辺は再び立ちあがってレジメとノートに書き写した文面を見て話し始めた。
本田が渡辺のレジメとノートを覗くと三種類のカラーマーカーで色分けされ、数か所に鉛筆の書き込みがあった。
「まず最初のAさんの陳述書の文面でこのAさんの娘の最大の悩み事は娘が精神的を患っていることで、その病気は先祖の怨念で先祖供養が必要だといわれ、言われるままに献金してしまった⇒この精神の病というのも20歳前後の事で、しかも一だけ度精神科を受診しただけだとと供述。娘に影響を与えている先祖供養の為献金したとい言った内容は言った事がないと証言していて、誰かがかってに付け加えられてた部分だ。
次にBさんの陳述書。これにはマインド・コントロールが取り上げられているがこのBさんは家庭連合の信仰を持ちながら自分の意志で一時離れて創価学会の信仰をもち、また自分の意志で家庭連合に帰ってきた人。だが陳述書には家庭連合のみの信仰をしていたと強調し文科省の証人出廷では創価学会の信仰していた事実を頑強に否定させている。家庭連合でマインドコントロールされたというのは明らかな印象操作に他ならない。
Cさんの陳述書にいったては最初は体験談の聞き取りとしその内容を元にして ’23年9月20日付けでC名義の陳述書を作成し裁判所に提出している。この事実もCさんは家庭連合からの連絡で始めって知った。さらに自分が話してない内容が複数記載されていた」
一呼吸おいて渡辺は言った。「このCさんの陳述書騒動にはもっとおぞましい事実が有ると言っているようなものだね。それはこのCさんが『裁判所から出廷命令こないか』と聞いたところ文科省の職員が否定したという事実。“『まさか陳述書名義人が解散命令裁判において法廷で反対尋問に晒されることはないだろう』と高をくくり家庭連合を陥れるという邪な目的を遂げるため、妄想たくましくあらんかぎり虚実を盛り込んだ陳述書捏造していたのである。供述書の文面上だけの応酬となり、嘘であっても『言った、言わない』で押し切れる可能性あるからである・・と記載されている」
渡辺一喜のレジメの開設を黙って聞いていた橘武が突然叫んだ。
「クヤシイんだ!大学生だった頃、学内で我々が共産主義の間違いを訴えている時、取り囲んで黒板を壊しにかかってきたのがいた。我々三人を十数人のヘルメットを被った学生集団が取り囲んで『反動集団め!』『権力に加担する反動分子め!消えてなくなれ!』と言って勝共講義をしている黒板を壊しにかかった学生を俺は今でもハッキリと記憶しているんだ」
本田は“落ち着け”自分に言い聞かせながら、橘に言った。
「橘君よ。落ち着け。俺たちはまだ生きているだよ。しかも二世、三世の弟たが共にいる時代を生きているんだ」
言葉が口から自然と転がりでた。
橘は我に返ったような顔になって頷いた。何時もの顔だった。
本田は渡辺がくれたレジメの最後に有ったメッセージに目を通した。
『当法人に対して文部科学省が申し立てた解散命令請求に関し、同省が裁判所に証拠として提出した陳述書の中に意図的・組織的に虚偽事実を記載した捏造証拠が複数含まれているという事実が、当法人による反論・反証の過程で発覚しました。昨年末に行われた証人尋問の法廷の場においても同事実が完全に明らかにされました。文科省による上記虚偽陳述書捏造の問題については、本件裁判が日本社会、特に「信教の自由」に与える影響の重大さに鑑み、「国民の知る権利」にも応える必要があるとの考えから、その概要について当法人会員及び国民に広く知らせることとし、本件事件を担当する当法人顧問弁護士作成に係る報告書をここに公開します』
本田はに2,3日前にソファに座ったまま寝込んでしまって夢を見た。不思議な夢だった。
参考資料
家庭連合ホームページ
世界平和統一家庭連合 公式サイト | 世界平和統一家庭連合,統一教会,結婚,家庭
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