キミのいない夏が
幾度巡ってきたのか
わからなくなった
キミのいた夏の
すべてが愛しくて
記憶の底に
あの夏の青のまま
閉じ込めた。
捨てたい
忘れたい
それができれば
どんなにシアワセだろう
ワタシ、まだ
柵(しが)んでる。
どうにもならないことを
ダラダラと想うことが
しがらみ(柵)となり
棘のある蔦となって
絡みつく。
進もうと身体を動かす度に
鋭い棘が
ワタシの身体に心に
突き刺さり
あちこちから血が滲む。
でも
もう時間がないの。
だから
キミのいない淋しさに
声をあげ
泣きはらすことよりも
想いを痛みに変えて
進むことを選んだ。
あの時
キミに放った
毒のある言葉の矢が
ワタシ自身に跳ね返ってくる。
ううん、ホントは
キミにではなく
ワタシ自身に放った矢。
キミが
シアワセなら
それでいいと
あふれる想いを殺して
放った矢。
手放さなければならないものに
いつまでもしがみつくことは
どんな縁をも
しがらみに変える。
だから
こんなかたちで
終わりにしたのにー
ねぇ
今、キミは
本当にシアワセなの?
キミが描いて、
ワタシも望んだ、
キミの姿に
近づいているの?
ワタシ、今キミが
シアワセだと思えないよ。
進むことも
戻ることも叶わない
蔦がキミを縛りつけている、
そんな気がしてならないよ。
叶うなら
キミのもとへ走って
キミに
深く突き刺さった棘を
ワタシの手を
血だらけにしてでも
むしり取ってしまいたい。
柵むキミを、
眼の輝きを失ったキミなど
みたくない。
二度と会えなくても
みたくない。
幾度巡ってきたのか
わからなくなった
キミのいた夏の
すべてが愛しくて
記憶の底に
あの夏の青のまま
閉じ込めた。
捨てたい
忘れたい
それができれば
どんなにシアワセだろう
ワタシ、まだ
柵(しが)んでる。
どうにもならないことを
ダラダラと想うことが
しがらみ(柵)となり
棘のある蔦となって
絡みつく。
進もうと身体を動かす度に
鋭い棘が
ワタシの身体に心に
突き刺さり
あちこちから血が滲む。
でも
もう時間がないの。
だから
キミのいない淋しさに
声をあげ
泣きはらすことよりも
想いを痛みに変えて
進むことを選んだ。
あの時
キミに放った
毒のある言葉の矢が
ワタシ自身に跳ね返ってくる。
ううん、ホントは
キミにではなく
ワタシ自身に放った矢。
キミが
シアワセなら
それでいいと
あふれる想いを殺して
放った矢。
手放さなければならないものに
いつまでもしがみつくことは
どんな縁をも
しがらみに変える。
だから
こんなかたちで
終わりにしたのにー
ねぇ
今、キミは
本当にシアワセなの?
キミが描いて、
ワタシも望んだ、
キミの姿に
近づいているの?
ワタシ、今キミが
シアワセだと思えないよ。
進むことも
戻ることも叶わない
蔦がキミを縛りつけている、
そんな気がしてならないよ。
叶うなら
キミのもとへ走って
キミに
深く突き刺さった棘を
ワタシの手を
血だらけにしてでも
むしり取ってしまいたい。
柵むキミを、
眼の輝きを失ったキミなど
みたくない。
二度と会えなくても
みたくない。
その方の舞を観るのは
初めてではない。
衣装を纏い
化粧を施し
舞台で舞う姿は何度か
観ている。
うつくしいひと―
そう思った。
そのうつくしさは
汚れた手で触れては
ならないような透明感に
包まれている。
澄んだまなこ
艶やかな黒髪
無駄のない立ち振る舞い
穏やかな声が紡ぐ
うつくしい日本語。
黒地の浴衣に
博多帯を締め
真っ白な足袋を履いて
すっと立つ。
曲が流れた瞬間から
彼は彼ではなくなり
演目の中の娘となって
しなやかに舞う。
指先まで繊細に神経が
行き渡っているのが
優しくて優雅な波のように
伝わってくる。
衣装も化粧もない素踊りが
こんなにうつくしいひとを
ワタシは初めてみた。
すこし小柄で華奢で
少年のような
その方の
手足のはこび、
表情の
ひとつひとつから
目が離せなくなり
心が震えた。
涙がじわりとこみあげる。
華やかな舞台の裏で
醜い感情のもつれが
絶えないその世界で
なぜこんなに
透明でいられるのだろう―
この方の
所作のうつくしさは
心のうつくしさ。
謙虚で一心の精進が
触れ難いオーラとなって
にじみ出る。
縁あって
この方のいる場所で
この方の舞を
すぐ横で感じながら
舞の勉強をすることに
なりました。
この1年あまり
たくさん傷つき
たくさん巡り
たくさん焦り
たくさん中断し
たくさん心がささくれ立った。
その日々が
この縁を引き寄せるための
ワタシに課せられた
試練だったのなら、
今、そのすべてが
感謝に変わる。
かの方角へ行くことは
もう二度とないでしょう。
心からの決別、終焉を。
せめて
舞の刹那だけは
呼吸を整え
背筋を伸ばして
心穏やかな
うつくしいひとになりたい。
初めてではない。
衣装を纏い
化粧を施し
舞台で舞う姿は何度か
観ている。
うつくしいひと―
そう思った。
そのうつくしさは
汚れた手で触れては
ならないような透明感に
包まれている。
澄んだまなこ
艶やかな黒髪
無駄のない立ち振る舞い
穏やかな声が紡ぐ
うつくしい日本語。
黒地の浴衣に
博多帯を締め
真っ白な足袋を履いて
すっと立つ。
曲が流れた瞬間から
彼は彼ではなくなり
演目の中の娘となって
しなやかに舞う。
指先まで繊細に神経が
行き渡っているのが
優しくて優雅な波のように
伝わってくる。
衣装も化粧もない素踊りが
こんなにうつくしいひとを
ワタシは初めてみた。
すこし小柄で華奢で
少年のような
その方の
手足のはこび、
表情の
ひとつひとつから
目が離せなくなり
心が震えた。
涙がじわりとこみあげる。
華やかな舞台の裏で
醜い感情のもつれが
絶えないその世界で
なぜこんなに
透明でいられるのだろう―
この方の
所作のうつくしさは
心のうつくしさ。
謙虚で一心の精進が
触れ難いオーラとなって
にじみ出る。
縁あって
この方のいる場所で
この方の舞を
すぐ横で感じながら
舞の勉強をすることに
なりました。
この1年あまり
たくさん傷つき
たくさん巡り
たくさん焦り
たくさん中断し
たくさん心がささくれ立った。
その日々が
この縁を引き寄せるための
ワタシに課せられた
試練だったのなら、
今、そのすべてが
感謝に変わる。
かの方角へ行くことは
もう二度とないでしょう。
心からの決別、終焉を。
せめて
舞の刹那だけは
呼吸を整え
背筋を伸ばして
心穏やかな
うつくしいひとになりたい。