「暑い中、着物を着るだけで
あせが出る!」
そうボヤく私。
切ったばかりの髪は
思うようにならず、
気温と湿度により
日替わりで型が変わる
カツラのよう。
おはしょりも
帯の結び目も
好き放題に
存在を主張し
その場所に着く頃には
何もかも滅茶苦茶。
そんな私に
「お洒落は我慢、です。」
と
涼しい顔をして
ニコリとしながら言う
その青年の
お行儀のよい黒髪にも
きめの細かい白い額にも
じんわりとあせがにじむ。
「夏にはおるジャケット」
「真冬のノースリーブ」
お洒落には
季節の先取りが不可欠。
まさに我慢。
魅せるには我慢が
必要なのね、
そして
魅セル為ノ見セナイ努力。
……
ドオリデ
ウツクシイワケダ
今が盛りと言わんばかりに
眩しく美しい、
その青年が佇んでいた夏。
長月はすぐ其処です。
あせが出る!」
そうボヤく私。
切ったばかりの髪は
思うようにならず、
気温と湿度により
日替わりで型が変わる
カツラのよう。
おはしょりも
帯の結び目も
好き放題に
存在を主張し
その場所に着く頃には
何もかも滅茶苦茶。
そんな私に
「お洒落は我慢、です。」
と
涼しい顔をして
ニコリとしながら言う
その青年の
お行儀のよい黒髪にも
きめの細かい白い額にも
じんわりとあせがにじむ。
「夏にはおるジャケット」
「真冬のノースリーブ」
お洒落には
季節の先取りが不可欠。
まさに我慢。
魅せるには我慢が
必要なのね、
そして
魅セル為ノ見セナイ努力。
……
ドオリデ
ウツクシイワケダ
今が盛りと言わんばかりに
眩しく美しい、
その青年が佇んでいた夏。
長月はすぐ其処です。
気怠いカラダが
ドロドロとした
灰白色のゼリーの中に
埋もれていくように
倒れ込み
色の無い
堂々巡りの夢をみる。
目覚めても
スッキリとせず
再び吸い込まれるように
無意識下の世界に
戻っていくのなら
このまま永遠に
目覚めなければいい、
もう何度
そんな事を思ったことかー
ただひたすら
カラダが鉛のように重くて
横になるばかりの日々に
何の意味があるのだろうか。
この眼に映るものには
何の感情もわかず、
この口に運ぶものには
何の味覚もない。
このココロには
何も 響かず
このカラダには
何の感覚もない。
あるのはただ気怠さ、
行き場のない想い。
嗚呼、
本当は
覚めない夢を漂っていたい。
もう二度とワタシを
起こさないでー
そう望むのに
容赦なく現実が
ワタシを揺り起こす。
色の無い
無機質な現実。
こんなワタシの生に
何の意味があるというの?
ワタシ、とても疲れているの。
誰も邪魔をしないで
誰もワタシを起こさないで
誰もワタシに触れないで
現実なんてクソだわ。
覚めない夢を漂って
いたいの。
ドロドロとした
灰白色のゼリーの中に
埋もれていくように
倒れ込み
色の無い
堂々巡りの夢をみる。
目覚めても
スッキリとせず
再び吸い込まれるように
無意識下の世界に
戻っていくのなら
このまま永遠に
目覚めなければいい、
もう何度
そんな事を思ったことかー
ただひたすら
カラダが鉛のように重くて
横になるばかりの日々に
何の意味があるのだろうか。
この眼に映るものには
何の感情もわかず、
この口に運ぶものには
何の味覚もない。
このココロには
何も 響かず
このカラダには
何の感覚もない。
あるのはただ気怠さ、
行き場のない想い。
嗚呼、
本当は
覚めない夢を漂っていたい。
もう二度とワタシを
起こさないでー
そう望むのに
容赦なく現実が
ワタシを揺り起こす。
色の無い
無機質な現実。
こんなワタシの生に
何の意味があるというの?
ワタシ、とても疲れているの。
誰も邪魔をしないで
誰もワタシを起こさないで
誰もワタシに触れないで
現実なんてクソだわ。
覚めない夢を漂って
いたいの。
