大学の学生募集を巡って
少子化の進展でますます厳しくなっています。今年はわずかに18歳人口が増えているので、昨年ほどは定員割れは進まないだろうという予測もあります。これは一年限りのことですが、しばらく緩やかに減るので、この3年間でそれぞれの大学で適正規模を探るべきだといわれます。
しかし、危機にあるといわれる中小規模の私立大学は、最後の最後、ギリギリに至るまで定員を減らすなどの決断はしないでしょう。これは私自身がそういう大学に身を置いていたので経営者の思考、理事会の行動はわかります。撤退ということは選びません。
このあたりのことは↓の本が参考になります。
というわけでゆでガエル状態に陥った大学がかなり出てきていますので、早く縮小を視野に入れた大学改革を提言していかなければならないと考えています。個々の大学のマネジメント層に会う機会を増やしていくことが、今年の活動のメインになります。
それと同時にわが社としては、具体的なサポートをできるようなチームを作ることが急務になります。そのためには協業できる会社をさがしていくことも進めなければなりません。そのために昨年後半から連携を模索してきました。本格的に動き出すことになります。
ソリューションとして「受験情報誌のレスポンスカードに頼らない募集」という大胆な策を提案する予定です。第一弾は3月にセミナーを開催します。セミナー会場は押さえました。
どんなに受験情報誌やサイトに広告費を使って資料請求データを集めても、それが受験に結びつかないことは、業界全体気が付いていますが、先陣を切ってやめる勇気がなく、やめるにやめられない状況にあります。(大学側も代理店側も)
しかし「資料請求データに頼らない募集」に舵を切るところが複数出てきて目立ち始めると、雪崩現象が起こると予測しています。簡単にいえば、それを仕掛けてみようというのが、今年の計画です。セミナーを通じて賛同する仲間を作っていこうというわけです。
(その2に続く)