少し報道されたニュースを追いながら考察してみたいと思います。
アリコ:通販への信頼失墜 顧客情報流出 - 毎日jp(毎日新聞)
アリコジャパンから顧客情報が大量流出し、クレジットカードが不正利用された問題は、同社の営業の生命線である通信販売への信頼を失墜させるものだ。親会社の米AIGの経営危機で業績が悪化したアリコは売却対象となっている。AIGグループから離れて再建を目指す方針を示してきたが、今回の問題が売却交渉に影響を及ぼす可能性もある。 アリコは76年から日本で初めて保険通販を開始した。死亡保障保険や医療保険を中心にテレビCMなどで宣伝し、電話やインターネットで加入を受け付け、保険料はカードで支払える。営業職員主体の国内生保に比べて、人件費が抑えられ、格安の保険料や手軽さを売り物に業績を伸ばしてきた。 だが、流出の可能性が高いという最大11万件の顧客情報はすべて通販で保険料はカード払いといい、同社の武器が裏目に出た格好だ。流出経路は調査中だが、通販の根幹の顧客情報システムの管理体制の甘さを露呈した。金融庁の三国谷勝範長官も23日の会見で「会社組織のあり方にも問題がある」と指摘した。 |
クレジットカードの不正使用被害ははんぱな数ではありません。↓
アリコ情報流出:カード不正使用の被害拡大 - 毎日jp(毎日新聞)
アリコジャパンの契約者のクレジットカード情報が大量流出した問題で、アリコジャパンの高橋和之代表は27日、東京都内で会見し、カード情報の不正使用件数が25日時点で約2200件に上り、問題を公表した23日時点の1000件超の約2倍に拡大したことを明らかにした。情報流出の件数も約13万件と、23日発表した最大11万件から増加した。 カード不正使用では国内最大規模。高橋代表は「あらゆる可能性を排除せず原因を調べている」としつつも、「顧客情報システムは外部と接続していない」と、内部からの持ち出しも視野に入れていることを明らかにした。 |
アリコ顧客情報流出:テストデータ流出? アクセス可能社員を調査 - 毎日jp(毎日新聞)
生命保険大手「アリコジャパン」の顧客情報流出、クレジットカード不正利用問題で、同社がクレジット決済が可能か試すために08年に作成したテストデータが流出した可能性があることが分かった。27日の会見でア社の高橋和之代表が明らかにした。顧客データへのアクセス権限を持つ従業員は社内やグループ会社に現在40人いるが、退職者も含め社内調査を進めている。 |
ここまできていますが、この事件の発端、不正使用の発覚の事実はどの時点だったのか、誰がどのタイミングで公表したのか、AIGとの関係、特に売却交渉がどのように進んでいたのか、そのあたりの裏の事情が気になります。