これは、価格の下落状態が続くことを意味しますよね。生産国の力が弱くなっているということですよね。消費が落ちているのに、各国の経済事情で生産を落とせない。
まさにゲーム理論 の世界です。ベトナムやブラジルの生産過剰でコーヒークライシス(コーヒー危機) に陥り、国際コーヒー機構(ICO)の生産調整機能が働かなくなったここ20年の状況と似ています。
ここにも、予測を超える危機に陥ると結局、人間の制御を越えた事態が起こることをみることができます。一方で石油資源の枯渇の問題もありますので、今後のOPECの役割は重要になりますが、かつてのようにOPECにより世界の経済が振り回されるということはなくなっているのかもしれませんね。
石油依存経済からの離脱 を早く目指しましょうよ。そういえばソロス氏が石炭(!?)に目をつけたという報道を見た気がします。なんで、いまさら石炭なのと思いますが、まだまだ重要なのでしょうね。環境、温暖化対策から見るととんでもないことのように思えますが…。
Bloomberg/ソロス氏ら石炭株に熱視線 電力需要拡大で割安感 - FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE
>最も割安な発電燃料である石炭の消費は拡大が予想されるため、「ピーボディとアーチの株式は割安」と投資家らはみている。
>スイス銀行大手UBSのリポートによると、主要経済国の電力需要は10年までに3.3%拡大するとみられ、発電燃料のうち52%を石炭が占めている。
>IEA(国際エネルギー機関)は中国やインドなどの経済成長に伴い、世界の石炭消費は30年まで、年率2%増加するとの見通しを示した。
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