マーケットが反応し始めました。先行きに大きなにんじんがぶら下げられましたので、それを誰がいただくか、さもしいながら必死の形相に変わりつつあります。
「にんじんレースに出遅れるな!」
そんな光景がマーケットでは繰り広げられそうです。でも儲かったり損したり、十年一日の繰り返しを始めるのでしょうか。
これほどの国家の支援が行われると必ず副作用が起こるはずです。
財政危機ということはもちろんですが、効率の悪い官僚組織による介入が、不正を引き起こし、腐敗を呼ぶという問題も懸念されます。
特効薬は副作用も大きいということを考えると、1年ちょっとで景気回復がうまくいったとしても、その後の後遺症が怖いですね。
シティの問題はマーケットに大型救済を引き出された格好ですが、難破しかけた船の舵取りを間違うと大変です。
マーケット自体に変革を求めなければならないのですが、ファンドの目減りはすさまじいものがあり、形相がすごくて、反省を促すどころではない状態なのかもしれません。
実体経済の方はさすがに、長引きそうです。一旦ラインが止まると、まず人の手当てからになります。見通しのないものそう簡単には動きません。GMのワーゴナー会長のお顔を見るたびにかわいそうになります、強面(こわもて)なだけに。