幸か不幸か日本は3連休。週明けアジア市場がどう動くか気になるところ。
今回のG7を市場がどう見るのかが気になるところです。
というか、非常に奇妙に感じるのは私だけでしょうか。
金融市場で問題は起こったのです。
みんながよってたかって問題を引き起こしたわけです。そして各国政府が協調して、なんとか火消しをしなければならなくなったわけですが、その効果のほどを査定するのも市場というわけ。
市場の原理はただひとつ、「いかに損を少なくし、利益を増やすか」だけ。積極的に出て儲けに行くか、消極的に損をこれ以上少なくするかということで動くわけです。
有利な条件、たとえば全預金が保護されるとなると、保護されない国から資金は動くということで、ヨーロッパの金融市場は先週大混乱しました。
各国の協調が見えてきて、金融市場が落ち着くと、次には産業界の体力が気になり始めているというのが、どうも先週末から今週の動き。金融株の乱高下は落ち着き、自動車、ハイテク株へと関心が移ってくるのでしょう。
いいときは複雑に見えていた株式市場も、極端に悪くなると、行動が単純になっていきます。下等生物とは下等生物に申し訳ない気がしますが、下等生物のように単純な行動パターンになるようです。
だいたい同じ方向を向きますので、自動車でいえばビッグ3の防衛は非常に大変になるわけです。売り圧力に抵抗するのは大変でしょう。
だから市場がアメリカ政府が資本注入にもっと明確に計画を明らかにしろというのは、よくわかります。それがなければ、動けないということです。
【金融危機】G7でどうなる東京市場 一定の評価も、なお下落が大勢(産経新聞)
- Yahoo!ニュース
>市場関係者が不満なのは、詳細が決まっていないことだ。米金融機関に対する資本注入についても、金額や注入先が決まっていないため、市場を覆った不安感は消えず、「行動計画程度では、買いの意欲が出るのは難しい」(菅野氏)との見方が支配的だ。
市場が問題を起こしながらも、市場は、今までと同じ原理でしか動けない。
これから息の根を止めないように、しかし、大きな改革(それは政府による資金の投入だけでなく規制を意味しますが)を今後進めていかなければなりません。
今はとにかく、市場を落ち着かせることが先決ですが、その後にやらなければならないことは、多いですし、そこでの日本の出番もおそらくあるでしょう。