この広い宇宙の何処かで、いつか貴方に巡り逢えたら。
月が地球に出逢えた様に、私も貴方に逢いにゆきたい。
宇宙は暗闇。
星の光は余りにも小さく、闇は闇のままで。
光が弱い訳ではないけど、ここでは黒が世界の色だから。
月はずっと思ってた。
地球の近くでありたいと。
地球を一目見たときから、ずっと変わらず思ってきた。
地球はそんな月を見つけた。
月の一目惚れを見た。
月の視線を感じている。
しかし、それ以上近付くことはない。
それ以上は歩み寄らない。
分かってる。
同じ宇宙に浮かんでても
違う世界に生きてるんだ。
でもね、見つけてもらえて幸せだよ。
月は地球の周りを回って、幸せを噛み締めてる。
黒色した宇宙の中で、太陽の色を少しだけ借りて。
自分自身も輝いて。
頑張ったね。
ほんと、よく頑張ってる。
見つけてもらえて良かったね。
私も嬉しい。
私も頑張る。
私の世界は黒色だけじゃないけど。
一色だけの世界じゃないけど。
どっちのが簡単?
どっちのが見つけて貰い易い?
分かんないけど、諦めない。
私も、月みたいに頑張る。
精一杯色づける。
ヒーロー、私は貴方の月になりたい。
太陽は別世界。
黒い宇宙にも負けない光。
黒色した宇宙の中で、一人赤く燃え続け。
満月だって、月に一度。
太陽なんてまるで幻。
ヒーロー
私は
貴方の
月になりたい。
貴方の軌道に届いたら
見つけてくれますか。
では いってきます。