BVI(英領バージン諸島)からごきげんよう、ドゥミ仙人こと☆Blay典子です。ご縁をいただき、ありがとうございます。
早速ですが、今日のお題は「BVIのビザ」
移住に際し、必ず必要になるのが、その国の長期滞在ビザを取得すること。
仕事で行くので、幸い、入国管理局とのやり取りは雇用主が、私たちの作業は必要書類を集めること。
昔と比べて、海外で行き来する人が増えているせいか否か、ビザを取るのが年々難しくなっている気がする
今回来たBVIから提出を求められた書類の数は、今までで一番多かった。
1. 出生証明書
2. 婚姻証明書
3. 無犯罪証明書(犯罪経歴証明書)
4. 健康診断書
まず、「出生証明書」
日本では戸籍謄本(あるいは戸籍抄本)を提出することが多いけれど、海外には戸籍という物自体がない。
ウィキペディアによると…
戸籍(こせき)とは、戸と呼ばれる家族集団単位で国民を登録する目的で作成される公文書である。
かつては東アジアの広い地域で存在していた。21世紀の現在では中華人民共和国(事実上形骸化している)と日本と中華民国(台湾)のみに現存する制度である。
中国、日本、台湾でしか使われていないので、出生証明書を新たに発行していただく必要がある。
日本では重婚なんてあり得ないが、フランスでは戸籍がないので、既婚か否かがぱっと見でわかる書類がない。結婚前にフランス国内の役所に「◯◯さんが結婚したいそうですが、意義はありませんか?」と一定期間公告され、期間内に意義がなければ結婚できるというシステム。そう、意義がなければ結婚できてしまうので、重婚が存在するのです。
もとい、この出生証明書。結構時間がかかったー
①戸籍を代理申請してもらう為、私が署名捺印した委任状を、日本に住む友達の元へ、フィジーからEMSで郵送。
②友達から戸籍の交付請求書+委任状を最寄りの役場へ郵送。
③役場から本人確認のフィジーへ電話が来る。が、マナーモードで取り損ね、折り返し電話をしたら、FAXのピー音でつながらず。結局2日後に電話が来た。
④友達の元に役場から戸籍が届き、それをEMSでフィジーに郵送してもらう。
⑤フィジーに来た戸籍を持って、日本大使館に行き、出生証明書を作成して頂く。(当日受け取り)
これに3週間を要しました
反省:日本の役場から速達で発送してもらうように封筒を用意したが、急を要している様子は役場に伝わらなかった急ぎである旨を一筆添える方が良さそうです。
ちなみに、出生の事実は一生変わらないので、戸籍は一生有効。海外移住される方は1通持っている方がベターと、ある方にアドバイスを頂きました。海外でパスポートを紛失した際の再発行時にも戸籍が要るので、確かに持っている価値あり
2つ目に大変だったのが「無犯罪証明書(犯罪経歴証明書)」
BVIから「出身国と過去10年間に半年以上住んだ国、全ての無犯罪証明書」の提出を求められました
私たちの場合、インドネシア、中国、タヒチ、フィジー、モルディブ、日本(彼はフランス)
手始めに、日本の無犯罪証明書から。
これは以前にも、海外から申請したことがあったけれど、とにかく時間がかかる。
というのは、外務省と警察庁では管轄が違うので、海外から申請すると
申請者→在外公館→外務省(東京)→警察庁→外務省(東京)→在外公館→申請者
という経過を辿らなければならないから。
今回は7週間かかりました。申請したのが、11月初旬だったので、受け取り時期が年末年始にかかり年越えかと心配されましたが、なんとか年内に受け取ることができました。
その他の国は…
ーインドネシア:本人しか申請できないので、インドネシアに出向く必要あり。
ー中国:代理申請をしている会社があるようだが、約10万円かかる。
ーフィジー:ちょうどフィジーにいたので、申請、受理を容易にできた。費用は58.1$。倍額払えば1日で受け取り可。海外からも申請可。
ーモルディブ:基本的に海外からは取得できなさそうです。
ーフランス:オンラインで申請・取得可→Applying for extract from the criminal record (certificate No 3)。
ということで、申請自体が困難な国があることを、さすがにBVIの入管も考慮してくれ、出身国とフィジーのみを提出しました。
働く夫はこれ以外に、いくつかの書類(例:仕事に関わる資格証明書)を揃えて、先に提出。
ビザ取得まで約2ヶ月と聞いていたけれど、10日足らずの超特急でやってキター
こちとら、無犯罪証明書を申請して、まだ3週間くらいしか経っていないのにー
BVIのビザを受け取ってみたら、そこには「ビザが下りた日から3ヶ月以内に入国すること」との注意書きが
こちとら申請もできていないのにー
結局、私の書類が全部揃ったのは12月20日過ぎ。
急いで取り急ぎコピーを送ったけれど、BVIの役所は既にクリスマス休暇に入っており、申請できたのは年明けの1月7日。
ビザが下り、入国するのに原本が必要なので郵便を待ち、ようやく入国できるまでに計6週間強を要しました。
働かない人は、そんなに早くビザをくれない
きっと夫と一緒に申請できていたら、同じタイミングで下りたと思いますが…
それにしても、無犯罪証明書の価値って、どの程度のものかしらん
申請→受け取りに、日本は7週間、フランスはオンラインで一瞬だと知ると、どうしても疑問に思ってしまう…
日本も、もう少し早く受け取ることができたらなぁ〜
今回も予めBVIのビザ事情を知っていて、申請時に早く受け取りたい正当な理由を述べていたら、もう少し早く頂けたかも
あくまでも想像ですが…
あ、そうそう!日本の無犯罪証明書は、提出国と目的(長期滞在、起業など)を申請する際に明記することが必要です。
警察庁に各国と目的が書かれたリストがあり、それに国や目的が載っていないと申請すらできないこともあり、遠路出向いても無駄足になる可能性もあるので、警察庁に電話して尋ねるのが一番です
この記事が、いつかどなたかのお役に立てれば、幸いです
ではまた来週*Bon week-end !(ボン・ウィークエンド!「素敵な週末を!」)