
ブラックマデイラはポルトガルのマデイラ島が原産とされるイチジクです。
今から50年以上前にマデイラ島からカリフォルニアにもたらされた品種でありその食味は世界一であるとの評価の高い品種です。
その人気の高さゆえに国外、国内共に偽物が大量に流通しているために注意が必要です。
Black Madeira UCDの他、 Keith K.氏由来のBlack Madeira KKという系統のものが丈夫であるとして人気ですがこの両者は元々の導入元が同じであり同一品種であるとされています。
その他にFigo Pretoと呼ばれる品種が知られていますがこれもポルトガル語で単に黒イチジクという意味で同じ品種であるとされていますがブラックマデイラは人気品種であるがゆえに沢山の類似品種が流通しており詳細は不明です。
マデイラ島では沢山の黒イチジク品種が栽培されており他にもMadeira Island Black、Cravin's Craving等の類似品種があります。
そのうちのいくつかは全く同じ品種かもしれませんし枝変わりかもしれませんし異なる由来のものかもしれません。
現時点ではっきりとはわかっていません。
元々はViolettaという品種がマデイラ島に持ち込まれ、アメリカにわたりBlack Madeiraと名付けられたともいわれますが少なくとも日本でヴィオレッタとして流通しているものとは別物だと思われます。
日本国内ではオークションサイトやフリマサイトなどでマデイラ島から直輸入したという触れ込みで本物のBlack Madeiraであるとして販売されていることもありますがマデイラ島では沢山の黒イチジクが栽培されているので
マデイラ島から近年輸入した黒イチジク=半世紀以上前にカリフォルニアにもたらされたBlack Madeira
であることが確実ではないことに注意が必要です。
Black Madeiraは複雑なベリーの風味でしばしば目から蜜がしたたり落ちる高糖度でありながら適度な酸味が甘みと調和した素晴らしい食味であると高評価を受けている一方で樹勢が弱く、イチジクモザイクウィルスに感染しているために幼苗期はかなり生長が遅いといわれています。
果実は割れやすく、結実したとしても完熟するまでに割れてしまい食べることが出来ないことも多いようです。
果実は上向きにつくことも多く熟期に雨が降ると容易に腐敗してしまうようです。
熟するのも遅くイチジクの中でも最晩生品種であり温暖な地域でなければ収穫期が訪れる前に冬が来てしまうようです。
そのような栽培上のデメリットが多くあるにもかかわらず、その世界一の味わいは世界中のイチジクマニアを虜にしています。

元々の樹勢の弱さに加え、イチジクモザイクウィルスに感染しているために挿し木が難しい品種であるといわれています。

海外ではBlack Madeiraは接ぎ木で増やすのが主流ともいわれています。
こちらはBrunswickに接ぎ木したものです。

すでに根が出ている台木に接いでいるのですぐに芽が動き出しました。
2023/6/4 追記

挿し木したほうはまだ芽はほとんど動いてません。

こちらは接ぎ木苗です。

接ぎ木は圧倒的に生長が早いですね。
2023/6/25 追記

こちらは挿木苗。
初期生長が遅いです。

接木苗です。

流石に接木苗は生長が速いです!
2023/8/11 -追記-
バケツ栽培のものを60リットルポットに植え替えたものです。
夏果は生理落下し、秋果も一時実っていたのですが少し大きくなった時点で生理落下してしまいその後生長が留まっていたのですがまた伸びだして結実しました。
今度は収穫までたどり着ければ良いのですが。
2023/8/12 -追記-
挿し木の苗です。
やはり生長が遅いです。
2024年6月15日追加
地植えなのにも関わらず異常なくらい生長が遅いです。
ですが実がなっています。
生理落果してしまうかもしれませんが。
2024年6月23日 追加
ブランズウィックを台木に接木したブラックマデイラです。
沢山着果しています。
こちらはネグローネを台木に接木したブラックマデイラ。
ブラックマデイラは自根より接木が良さそうです。
2024年9月14日 追加
イチジクはどちらかというと糖度の低い品種は青臭かったり、高糖度品種は酸味が無く甘ったるかったりしがちですがブラックマデイラはしっかりした甘味を持ちながら強い酸味。
ベリー系というのも納得。
これは確かに美味しい