記録を残してなかったものの覚書。


6/12名探偵コナン~殺意の開演ベル~
 面白かった!回答が選択式穴埋め方式なので難易度は低め。謎解き系初挑戦の人にも優しい公演でした。そして、本編とはあんまり関係ない部分で芝居好き・とくに惑星ピスタチオ好きにはニヤッとすることがたくさんありました。よりにもよって上演作のタイトルが「最後の4人」って!
次回作があったらまたぜひ参加したいです。

6/22舞台「青の祓魔師」~青の焔覚醒編~
  2012年版も観てるのですが、こっちのVerのほうが好きなところと前のほうが好きなところが半々くらいかなあ……。空間に巻き込むという意味では前作の前説が秀逸なんだけど、演出とかストーリーはこっちのverが好き。二本立ての半分しか観なかったのはちょっと悔やまれます。

7/20ファントマ「コロニー」
 ものすごく久々のファントマ。蜂をメインにした昆虫の話。毒の話は殺虫剤系のものなのか、いわゆる環境ホルモン系のものなのかちょっと気になりました。(触れるだけでもやがて死んでしまうし、その状態で子供を残そうとすると正常にはいかないとかって設定だったはず。)
シャトナーさんを意識してるわけじゃないとは思うけど、白血球ライダーと遠い夏のゴッホを足して2で割ってえん魔さんテイストを織り込んだ感じだった。バカだなあと思うシーンもたくさんあるんだけど、うるっとくるシーンもあってやっぱり好きだなあと思います。でも昔よりちょっと話が丸くなった気がする。
そういや青エクに引き続き萩野さんを観ました。青エクの役柄はちょっとぴりぴりした感じだったのですが、こちらはナンパ男というか優男風。でもどっちも仰向けに倒れるシーンがあって、身体能力高いなあとしみじみしました。
そしてファントマに萩野さんだとサンシャイン劇場のジョリーロジャーを思い出してちょっと切なくなるのですよ…。
あと、大阪Verと東京Verでかなり役者さんが変わったみたい。シーンが細切れ気味なのはだからなのかな?

7/26オジサマ専科夏祭り2
 昨年に引き続き、本当に楽しかった!これに参加すると自分が声フェチなことをとっっても実感します(^^;
 今年も夏着物風な格好で参加したんだけど、昼夜参加の人が多いからなのか浴衣女子が少なくて寂しかった。それ以上にキャストが浴衣着てくれなかったし、パンフもなかったしで寂しいかぎり。
それから、夜の回のカオスっぷりが最高。オバサマ専科は無い!面白かったけどさ。
俳優座コンビの計算?的なやらかしっぷりと田さんの天然?炸裂っぷりが本当にすごかった。
和彦さんと小杉さんが安定しているのでなんとかなったような気がします。
や~、ほんと楽しかった!
そろそろシチュのバリエーションが尽きてきた感じがあるので、既存シリーズのキャラをシャッフルした続編ものとかを期待したいかも。

8/6 舞台「K」
 うーん、うーん、よかったんだけど残らないというか、期待値が高すぎたかも。
前評判も上演中の評判も上々なのですが、個人的になんかこうもう一つ欲しい感じ。
キャストパレードとか、終わり方とか、八田(植田圭輔君)vs伏見(鈴木拡樹君)戦とか、草薙(寿里さん)&世理(茉莉邑薫さん)のバーのシーンとか、最後の方の周防(中村誠治郎さん)vs宗像(南圭介さん)戦とかすごく好きだし、キャスト個々は全然問題ないのになんでだか物足りなく感じました。
まあ、私が見たのが初日でスタッフワーク(特にマイク関係の音響さん)の細かく多いミスのせいもあるとは思います。
どうせなら、もうちょっと練りあがった状態が観たかったな。その辺は次回作に期待をかけたいと思います。
そして、もし次回があるならダモレスクの剣だけは本当に演出をどうにかしてほしい。
個人的に末満さんの演出が好きなんだけど、どうしてああなったのかどうしてもわからない。初日、私の周囲の観客はぽかーんor失笑だったし。
で、どうしても言いたい愚痴な話。
物販と会場整理のスタッフさんがこれほどダメな舞台は本当に久しぶり(--;
製作にマーベラスが入ってるんだからある程度予測は付いただろうに、どうして対策練れなかったんだか・・・。



5/1夜と5/3夜を観劇。
アンドレの西田大輔さんの脚本で幕末もの。
時代と登場人物からいって多少覚悟はしてましたが、やはり号泣。
全体に報われないし人も沢山死ぬんだけど、器用には生きられない綺麗な人達の物語に心揺さぶられました。

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以下勝手な思い込みに満ちた人物像殴り書きとミーハー感想で、公演終了につき一切ネタバレ配慮してませんので閲覧にはご注意を。
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秋雪(あきみ):田中良子さん
アンドレでみる良子さんは気が強く、満身創痍でもなお進むことをやめないような役が多い気がするのですが、秋雪はどこか儚い、危うい綺麗さのある役でした。
自分の境遇を諦めている中、過去にも今にも囚われず先を見せてくれたから龍馬に惹かれたんじゃないかな?
逆に出雲は彼女にとって戻りたくても戻れない優しい過去の象徴なのかも。
出雲に対して「(周囲の人間に)自分の昔の話しないで。そうしたら笑えるから」(だいぶ省略してるので実際のニュアンスとはちがいます)と言うシーンを観て、彼女はかなり瀬戸際の所で必死に虚勢を張って生きてきたんじゃないかなと思った。

水狼花(くじばな):戸田佳代子さん
プライド高く傲慢に見えながら情の深い太夫だなと思いました。
せごどんへの態度が可愛くて、だからこそ彼女が龍馬に刃を向けたとき、酷いというより哀しくて痛かった(T_T)
そしてその前、半次郎が手切れ金を渡しにくるシーン、秋雪が居住まいを正して彼女に礼をするのがとても印象的。
そして戸田さんは今回の総指揮でもあるのですが、すごく作品を愛してるなあと思いました。
戸田さんが惚れ込んだアンドレ版はどんな感じだったんでしょうか?

香海(さらめ):工藤真由さん
可愛くてかっこいい。
水狼花の失えないものにはせごどんがはいっていたけど、香海の失えないものに桂は入っていなかったんだろうか?いずれにせよ、失えないものがぶつかった結果があの選択だったんだと思う。この2人は互いの譲れないものが互いの存在以上に大事で想いはあるのにすれちがった感じ。
桂に縋り付いて訴える香海と、振り切ったのに彼女が去った後彼女の扇を握りしめる桂にうるっとしました。
彼女が成したかった大義ってなんだったんだろう?

おりょう:浦川奈津子さん
元気でキュートでタフ。
せごどんとの掛け合いシーンが好き。そしてきっとそんな彼女がいるから龍馬がそのままでいられるんだろうと思う。

出雲:末原拓馬さん
多分ずっと秋雪が好で、だからこそ最後は別れる事をえらんだんじゃないかな?
「あの人がいなくなるの嫌なの!」と自分以外の男を想って泣きつかれて、それなのに笑顔で「分かった」というその笑顔が切なくて泣きポイントでした。

西郷隆盛:池原猛さん
凄くいい人。でも白くは無い。
おりょうさんが絡むシーンとか本当にいい人なんだけど、時代を動かそうとしている人間であるからにはそれだけじゃない。
でも半次郎への態度をみると非情になれない、そこが魅力だと思う。
半次郎の頭に手を置いて「お前だけが泥を被る事はないんだ」というあたりのシーンがとても好き。

坂本龍馬:堤隆博さん
暴走するおバカのようにもみえるけどとにかく真っ直ぐ。
目標達成するためなら周りを振り回しても気にしない。というか気づかない。
秋雪に「俺にとってはお前が新しい風だ」(話の流れ上=新しく現れた恋人って意味にとれる)とか言うわりには、やっぱりおりょうさんを選ぶあたり無自覚タラシかも(^^;
実は私にとって今回の物語で一番謎な人物。
色んなしがらみを軽々踏みこえていく姿は惹かれる反面、それから逃げる事も捨てる事もできない、そんな気がない人にとっては疎ましく感じるんじゃないだろうか?
なんとなくアンドレ版でこれを演じたのは西田さんかな?と思うけどどうなんだろう?
追記:戯曲本を書店で確認したら西田さんは土方役でした。ちょっと意外。


中村半次郎:小見竜二さん
一番報われない人のような気が(T_T)
実は今回の登場人物で彼が一番好き。
最初はなんか嫌な奴と思ったんだけど、水狼花にからかわれてるシーンとか秋雪にちょっと挙動不審になる所とかが妙に可愛くみえた^_^
そしてなによりvs土方の殺陣で一つの流れが終わった後、ニヤッと笑うのがすごいよかった!
人斬りらしい狂気をはらんだ感じが伝わってぞくっとして引き込まれました(*^^*)
そして、後半の報われなさが切ない。
水狼花と西郷のところにも書いたけど、手切れ金うんぬんの一連のシーンで彼は凄く嫌な奴として登場するんだけど西郷にはお見通しで、西郷が頭に手を置いたとき痛みを堪えているようにみえたんだよね…。
秋雪に身請けの話をした時も、その反応に予想していたかのように「喜ばないんだな」というし、あまりにも自分が幸せになる事を求めなさすぎだと思うんだけどな。

桂小五郎:斎藤ヤスカさん
随分と久しぶりにヤスカ君を観ましたが、ギャップが素敵で良かったです^_^
桂にとって香海は愛する人であっても、ともに夢を見る人ではなかったんじゃないかと思う。
そしてそれは香海にとっても同じだったのかも。

中岡慎太郎:松田好太郎さん
妙にチャーミング。
そして1人だけ恋模様からはずれてる(^^;
まあ、これ以上人間関係複雑になるとついて行けないので助かります。
桂を本物と見抜けず暴言を吐きまくるシーンのドキドキ感が大好き(^^;;
憎めないキャラで可愛いかったです。

土方歳三:JIGOROHさん
殺陣がカッコ良かったのはもちろんなんだけど、香海とのやり取りにきゅんとした。
こういう素直じゃない、意地や信念のために感情を押し殺してしまうキャラ大好きです!

殺陣集団 鴉
劇場狭くてもったいないとは思いつつ、大迫力でときめきました^_^
あと、客席案内ありがとうございました。というか、本編に出てきた時びっくりしました。
劇団さんではなく殺陣集団とのことで普段どんな活動をされてるのか気になります。

あ、同じ幕末舞台ですが、堕天神殿やまほろばかなたとは直結しません。
まほろばかなたのセリフで明らかに繋がりを匂わせるものがありましたが、あれはファンサービスだったみたい。
平行世界くらいの感覚で観たらよかったのかもしれません。

こちらは多大なネタバレと思い込みが含まれる箇条書き記事です。
未見の方に全く配慮していないうえ、内容について好き勝手に書いているのでご注意を。
ちなみに私のTRUMP観劇歴はピースピット初演T&R(DVD)、D2版1回、トリニティトランプは未見です。

よろしければスクロールどうぞ。


OPとEDで舞台いっぱいにあらわれる百合の花。
純潔って意味があるのはもちろんなんだけど、お弔いのイメージがあるのは私だけ?

「純潔」が「穢れなく清らか」という意味であるなら、「穢れ」とは何を指すんだろう?と思ってました。
(「性的に清らか」って意味もありますがそれはおいときます)
で、「少女純潔」を繰返し聞いていたとき、それは不死である事かもとひらめいた。
不死は祝福ではなく呪いに等しくて、だから穢れなのかな?

あの歌って死んだ少女達から、不死になった=純潔でなくなったリリーに向けた内容なのかも。
そしてまたforget me notに戻る感じ。

終幕のリリーを観て、彼女もまたいつか壊れてしまうんだろうかと思った。

望まない不死の悲劇。ソフィにそれを与えたのはクラウスだけど、彼は生まれながらのTRUMPなんだろうか?
どれ程出会ってもひたすら喪い続けてひとり遺されるのはつらすぎる。
だからといって彼らがした事が許されるわけではないけれど。
というか、そもそもなんで吸血種は不死を失ったの?TRUMPは不死のままなのに。
あと、一人と言ってるけど唯一だとは明言されていなかったような。
いつかTRUMP読本とか作ってほしい。

新良エツ子さんとか末満さんのツィートから察すると、どうもこの一連の話はとことん救いようがないらしい。
でもね、ここまできたら一部の登場人物だけに救済があるより、皆に救いがない方が救いがある気がする。
もう吸血種の滅び(TRUMPまで含めて全ての消滅)しか救いがないんじゃなかろうか?
マリーゴールドの彼女の歌声に鳥肌たった!
ウィキッドの「自由を求めて」とか歌ってみて欲しい。
いつか大きな舞台のミュージカルで歌ってそうと思いました。

彼女達が演じる女子TRUMPが観てみたい。ファルスを演じた彼女がとても良かったので、リリウムを踏まえてソフィを演じるのを観てみたいな。
でもD2のリリウムが観たいとは思わない。
男性verとか女形が演じるのではこの物語の世界にそぐわないと思うし。
でも女子TRUMPから続く世界のリリウムにあたる物語なら観てみたいかも。
男性と女性の違い以上に少年と少女の違いは大きい。
きっと全く別の物語になるはず。

リリーの彼女の最後の絶叫に胸を打たれた。
そしてちょっと喉の心配もしました。
彼女に限らず、あの内容を一日3公演こなす出演者さんたちは本当に凄い。

イニシアチブを握られた少女達が死んで行くシーン、痛々しさも勿論感じたのだけど、良かったと思う気持ちもあった。
だって、記憶すら操作されたもので永遠に終わらないループを生きるのは悲しい。むしろその状態は生きていると言えるんだろうか?

末満さんがTwitterかなにかで「(それがどういった感情でも)何かを感じてもらえたらいい」みたいな事をおっしゃっていて、大成功だけどインパクトありすぎだよなあ(苦笑)
次のKがどんな舞台になるのかすごーく気になります!