半年放置した空白期間穴埋め日記。
若干ネタバレ含みます。

*ニコニコミュージカル 源氏物語
スペースゼロ
一桁列下手よりで観劇

【私家版ダイジェスト】
源氏物語は平安時代の非モテ腐女子が生んだ同人誌だった!?

作者である紫式部が仲間内で楽しんでいたはずの物語は、いつしか評判になり男性貴族達にも広がっていく。
物語の中で繰り広げられる光源氏の女性遍歴。
その中で式部がある意味自分を投影した人物は無垢な少女である紫の上だった。

現実の式部は友人をきっかけに男と付き合うようになり、ぱたりと続きを書かなくなってしまう。
それに憤った同人仲間は勝手に続きを創作し、物語は式部の思いもよらない方向に転がってしまう。

だが、帝までも続きを心待ちにするようにになった物語は駆け引きの道具に成ってしまう。
憧れの人物に己の女になれといわれても、ときめくどころか現実が見えてしまう式部。
すでに少女ではなく女になった彼女はその道を甘んじて受け入れるのだった。
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というような内容のエセ平安風な物語。
うろ覚えの内容をつぎはぎしてそれっぽくあくまでも「風」で平安らしさを期待するのは間違いでした(^^;
まとめただけなので、抜けたり過剰だったりするのはご勘弁を。

舞台は客席を減らして奥行きを広くとり、寝殿造のお屋敷風のセットをしつらえてありました。
衣装は物語世界の人物は十二単に狩衣風、現実世界の人物で女性は黒い着物風衣装、男性は狩衣をパンク風にアレンジした感じの衣装でした。



あ~、先に書いておきますが暴言はきまくりです。
アンケートを書かなかったので、ここでぐたぐだ言うのは卑怯かとも思いますが、アタシのガス抜きなのでまあ見逃してくださいな。


正直「で、何が言いたいの?」という感じ。
特に紫式部を「非モテ腐女子」という設定にして湯沢さんが演じたのはどうしてなんだろう?
作中の現実世界の女の子を男性が演じたのも含め、中身を異性にすることによるワンクッションを求めたから?
なんかとりあえず女装させとけば話題にもなるしいいか、みたいな印象が拭えなかった…
わざわざ腐女子設定にするなら、実は源氏物語はBLだった!?くらいまでとんでも設定にしちゃえは良かったのに。
てか、反芻してみると結構ダークというかある意味グロテスクな物語かも。
マグダラもそうだけど、かなり皮肉ってる部分があるからそこが見せたかったのかなぁ?

あと、ニコ動配信有りだったからなのか、劇場の観客が置いてきぼりでもどんどんいっちゃったのは寂しい。
配信が悪いとは言わないけど、それに由来して、劇場に足を運んだ観客が残念な思いをするのは本末転倒では?
それならいっそ客をいれずスタジオから生放送でいいんじゃないかと思うのですよ…

前回の更新以降に観たものの覚書。

下に行くほど古い日程の物です。


・戦国BASARA3

  殺陣が凄い。一応ちゃんとストーリーはあるんだけど、テーマ曲にあわせた殺陣シーンがとにかく多い。

 同じ曲が繰り返し使われるのでちょっとしつこいとも思うけど、立ち位置の妙とかが本当に素敵。

 いろんな意味で力技で、あの公演数を乗り切ったキャストさん達をめっちゃ尊敬します。

 客席が多分原作orキャストファンの女性ばかりでしたが、男性にもお勧めしたかったなぁ…。

 あ、トラブル多かったように思いますが、処理はスマートだったので気になりませんでした。


 
・劇団四季『オペラ座の怪人』(汐留・海劇場)

  ファントムは高井さんでした。そして女神像が!(<観た人だけ笑ってやってください)

 公式に乗ってる豆知識を読んでから観るとさらにきっと面白いです。

 いろんなところでにやにやしちゃう私はまぎれもなくオペラ座フリークですとも!


・ソラオの世界

  今年で3演目。大半は去年と同じキャスト。

 やっぱり「ドーナツ」が好き。

・bpm『池田屋チェックイン』

  ジッパー!!の時ほど破壊力はないけれど、上手くまとまったきゅんとするコメディ。

 ラストの池田屋の主人の台詞が好き。

 でもbpm作品の割には不完全燃焼な部分もあって、大きい劇場って怖いと思った。


・ANDENDLESS『美しの水』White/Blue/Red/Purpul(大地)

 とにかく泣いた。どれが好きといわれても困るくらいどれも好き。

後白河様が私にとってすごくキーパーソンで、兼実とのシーンとか凄く好き。

再演するたびに長くなってるそうだけど、これだけ魅力的なキャラクターが一杯いたら個別にクローズアップしてスピンオフができるのも不思議じゃないよなあと思う。

・WBB『サムライナイトフィーバー』

 佐野兄弟共演。忠臣蔵を知ってるともっと楽しかったかも。

人と劇場の密度や熱気のバランスがよくて素敵だった。


・劇団K-Show K-Smile限定公演「劇団K-Show殺人事件~似鳥一郎からの挑戦状~」(ミステリーナイト)
 すっごい贅沢な公演で楽しかったです。

 ちなみにゲストは本公演ゲストのお三方。

 勘ぐりすぎて回答は明後日の方向になってしまいましたが、機会があればまたミステリーナイトにトライしてみたいです。


・バラバンナイト33

  残念ながら耐え切れず途中で帰りました。

 なにが耐え切れなかったかというと某キャストさんの一部の暴走気味なファンとゆるい司会進行。

ライブハウスでオールスタンディングのイベントなので仕方ない部分もありますが、どうにも空気に耐え切れませんでした…

・BASARA祭夏の陣(前夜祭・本祭昼の部)

 前夜祭の新作舞台キャスト発表の異様な盛り上がりっぷりがウケた。

 舞台版を全く省みてくれないところもあるなか、こうやって舞台のキャストさんにもスポットを当ててくれるのはファンとして嬉しい限り。

 本祭は速水さんの生明智を聞けたことがシアワセ、というか鳥肌たちました。

回を重ねるごとに運営もしっかりしてきたし、次回も楽しみです。


・RockMusicalBLEACH(シアター1010初日・千秋楽、シアタークリエ)

  うーん、まあ成功だったのでは?

アニメと映画版みたいな関係でオリキャラ大活躍でした。

歌はみんなすごくうまいんだけど、歌詞とか演出がちょいちょい微妙で本来笑うところじゃないのに笑えちゃうのが残念。

個人的にはどうしても浮竹が駄目でした。

だってさ、原作に忠実な性格付けするならどうやったってああはならないだろうって感じなんだもん(涙)


・フロントライン

  まず「全隊、泊まれ」に笑った。

本編はいい意味でおバカで楽しくてうるっとした。そして次回への引きがきになる。

・劇団四季『オペラ座の怪人』(京都)

 ファントムの村さんのPONRの「もはやひけない」の歌い方が好き。

マニアックでごめんなさい(笑)

 名古屋もそうだったけど、ペガサスの上に現れるファントムの演出は微妙……。


・LAGTIME S&D 『ESORA』『NewWorld』 L

  浅沼さん脚本のESORAと西田さん脚本のNewWorldの2本立て。
ESORAはbpmらしいあったかくて少し痛くてすごく優しい物語。

ラスト、なんて綺麗な光景なんだろうと思いました。
絵空事かもしれないけど、だからこそ可能な事もあると思う。そしていつか絵空事じゃなくなったらいい。そんな感じ。

ちなみに一番好きなエピソードはスパイク大佐のパンケーキ。
  NewWorldは熱かった。命懸けなんじゃなくて「命くらいかけやがれ」という感じ。
西田さんの脚本はガーネットオペラと堕天・神殿・遅咲きの蒼に続き3つめですが、どこか共通する骨格があるように思う。弱いところがあんまり無くて烈しいので、自分が弱ってたらちとキツイかも。
殺陣はやっぱり素敵。
随所に鳥肌が立ったシーンがあり、中でもアニーの一連のシーンと、「お前の船だ」というシーンがすごく好き。
  どちらにも共通して言えるのは、「とりあえず前向いて生きろ、進め」って感じがした事かな。


・PEACE MAKER

  初Gロッソ。高さのある舞台と段差のしっかりした観やすい客席が魅力。

  内容そのものはたぶん原作ダイジェスト? 知らなくても面白かったです。

・『スウィーニー・トッド』

  ばりばり商業演劇って感じ。さすがにきっちりしているけれど、それが逆にいまいち。

  えげつない内容なのでもっとジャンクな感じの方が面白かったのでは?


・舞台版遙かなる時空の中で2

  舞舞に引き続き、原作を読み込んでつくられた舞台版なので安心して観られた。

  衣装が凝ってて殺陣もいいので、乙女ゲームの舞台化だけど男性が観ても面白いと思うんだけどな。

GW以降、飛龍小学校前に観たものは以下のとおり。

くしくもみんなサンシャイン劇場。


*5D「LOSER6」


 時間的にコンパクトにうまくまとまっていて気持ちよく観劇できた。
 タイトルもすとんと納得できたし、でも負けてないよ!とも思った。
 衣装のアイディアが素敵。そしてほとんど知識を入れずにいって、新撰組モノだと気付いて笑った。
 今年本当に新撰組もの多いなあ…。
 特筆したいのは芹沢鴨as飯野雅彦さん。意地の張り方とかがすごくカッコよかった!



*30-DEULEX「デスティニー」

 イベントで毛利さんの自信作と聞きましたが、いまひとつ物足りない感が残った。
 相変わらず殺陣はカッコいいし面白いんだけど、たぶん、スポットを当てる人物が多すぎるか、その人物に対する情報量が少ないので、ぺらぺらした感じをうけちゃったのが原因ではないかと。
 皆魅力的な役者さんで、シーンごとに取り上げればすごくいいのに全体だとトーンダウンなのはもったいないなあと思う。
 分かりやすい=単純じゃないし、人間が人間を演じる以上善人にも悪人にも正負両面がないと不自然すぎると思う。そういう意味ではユミンがすごく好き。
 あと、はねゆりちゃんの殺陣がカッコよかった!また彼女の舞台が観たいです。



*「マグダラなマリア」 

 やっぱりこの1作目が一番好き。
 アプルは立地も雰囲気もこの演目にはベストだと思うから、まったく印象の違うサンシャインでどうなるかと思ったけど、やっぱり暴走気味でおステキ(笑)
 まだ公演中なのでネタばれで叫びたい感想は自粛。
 あと、マリアさんの歌声だけでもチケット代とれるよなあとも思います。