※※※このブログ記事は、アンクゥのVirche de La salut -Ankou-とÉmotionの感想です。
ネタバレを含んでいるので、
ネタバレOKな方のみ閲覧ください。※※※









みなさまこんばんは✾
満です✿


アンクゥ(CV/興津和幸)

■私が勝手に終ヴィル集大成真相√と思っているVirche de La salut -Ankou-。
うううぅ…。
こちらのアンクゥ√、救済エンドまでの道のりだけで9時間30分の大ボリューム!
アンクゥセレスを始め、アドルフ、イヴ、マティス、リュカ、シアン、サロメ、ヒューゴ、ダハト、ナディア、カプシーヌ、ジャン、スピネルといったひとりひとりの登場人物たちの想いがこれでもか!!と描かれていました。
何もう何なのこれ…涙腺崩壊待ったなしなんだけど…最高すぎないか…。

根拠は分からないまでも、自分のせいで周囲の者を死なせてしまったと懺悔し自殺しようとするセレス。
それを500年以上の時を越えてアンクゥが助け、契約を持ちかける。
その始まり方は前作と似ていますが、アンクゥ√なのだから当然といえば当然だけど、とにっかく二人の関わりが深い!
まず初手からアンセレの同棲が始まりますからね…!!←
愛する女の子の安らかな寝顔を見つめるアンクゥとか堪らない。

セレスは"死にたい気持ちは変わらないけど、アンクゥの真意を知りたい、大切な人たちを生かすために呪いを解く"と決意。
ここまでも大きな前進だし、気がつけばやるべき事がどんどん出来て死からどんどん遠ざかっていく描写が自然だった。
ただ、生きて欲しい。幸せになって欲しい。
そんなアンクゥの強くて深い愛がまっすぐにセレスに届いてよかった。
セレスが本来の自分を取り戻してパワーアップして、逞しくて強くて優しい女の子になっていったのが私は心から嬉しかった。

やがてアルペシェール全体を巻き込む大事件が起き、敵味方の立場が二転三転、明かされる短命の謎と国の混乱、検体として捕まったアドルフの奪還作戦、ほぼ不老不死のバイオに出てきそうな見た目で人を襲い始めた王族と次から次へと物語は目まぐるしく動く。
そして、王族に襲われたセレスはその影響を受けて身体が強引に不老不死になりつつあり、元の体質も相まってこのままでは激痛に絶えずさいなまれ続け、化け物になってしまう危機に陥る。
でも、その頃にはメインキャラ・サブキャラはぼみんな味方になってセレスのために協力してくれて胸熱だった。
ラスボス・ダハトも目標より信念よりナディアの治療を第一優先としてくれたのも心を打つものがあった…。ダハナディ。
(ダハト、貴方はやっぱりナディアと幸せになるべきだったと思う。)

私が一番ぐっときたのが、どんなに苦しくても、セレスは常に、負けていなかった!
必ず掴み取りたい普通の日常にアンクゥと共に在るために、絶対に諦めなかった。
こんなに不屈の人である時点で、もう勝ち確だし、セレスがとってもとってもカッコよかった!

アンクゥが湧き上がらせてくれたセレスの本来の強さ。
セレスを助けるために死のうとするアンクゥを、物語序盤とは逆に、今度はセレスがアンクゥを助ける展開が神掛かってた…!!

そして、"ただいま"と帰ってきた子供たちを"おかえり"と出迎える母の姿が泣ける。
終ヴィルは立派に乙女ゲームなんだけど、もう乙女ゲの枠を越えた壮大な物語だと改めて実感しまくった。

あとあと、前半のスピネルとカプシーヌ先生のコント(違)がとにかく楽しかった!笑笑
ガチで何回も笑っちゃったもん。
良い感じにパ◯レーツ・オブ・カリ◯アン系女子に振り回されるカプシーヌ先生最高。
√後半では何気に絆が出来上がっていったこの二人。
カプシーヌなりに、スピネルの言葉に救われたんだろうなぁ。
あの一言が、彼がずっと欲して、でも今までは手に入らなかった言葉だったんだと思うと…。
てか、"スピネルの目が星空のように瞬いた"って、"スピネルの目が星空みたいにキラキラして見えた"ってことでしょ!?
そんなのもう完全に恋じゃん最高じゃんって思ったのに…思ったのに…。うぅ。
個人的には、"悪人の気まぐれ"でスピネルを助けたカプシーヌ先生の場面を見たかったな。
(追記:と思ったらInterludeのスピネル短編で…!!)

めちゃくちゃ感動したところで、戦地に赴く兵士のような気持ちで向かった絶・望・エ・ン・ド。
絶望だし、憎しみを抱えているけど、やっぱりセレスが強い。
まさかアンクゥと同じ道を歩むことになるなんて。
でもセレスなら成し遂げるのでは…?と思っちゃう。
しかも、セレスの死の番人の装いがアンクゥとそっくりで美しすぎる。好き。
アンクゥの傍で支えながら、自分以外のセレスと結ばれるのを見守る…。

■絶望エンド、救済エンドの後日談を描くÉmotion。
絶望エンド後日談は、前作の絶望エンドの続きでした。
今作の絶望エンドとは立場が逆ですが、絶望よりも上回る想いがあるところはアンクゥもセレスも同じなんだね。

救済エンド後日談は、幸せいっぱい!これぞセレスが求めた平和な普通の日常!って感じだった。
死んでしまったダハトのこともあって全員集合というわけにはいかず、そこが切ないけど、大きく前進したアルペシェールで暮らす嬉しそうなアンセレが見られてよかった!
すっかり大人になったセレスの美貌が物凄かった。
何百年も苦しみ、苦しみよりも強い愛だけを支えにここまで走りきったアンクゥが報われて本当に本当によかった!
時空を越えたことで起こったことも、変わらぬ不老不死の身も、ふたりともすべて受け止めてこの日常を守り生きていく。
激動の苦難を乗り越え幸福に包まれるアンクゥとセレスの姿は、"永遠の救済"そのもののように感じました。



アンクゥVirche de La salut -Ankou-のプレイ時間、9時間49分。
アンクゥÉmotionのプレイ時間、42分。