※※※本編の内容・ネタバレを含んでいます。ご注意ください。※※※




みなさまこんばんは✮
満です♪
























































楊(CV/岡本信彦)
やって参りました楊ベストエンド後のお話!
メイン・サブ含めボイスを一切飛ばさないで、トゥルーエンドのみなら約7時間でした。バッドエンドも込みなら約8時間半だったと思う。


ファルツォーネとヴィスコンティの残党が燻りつつもブルローネを支配する一大組織となっていた老鼠。
賑やかな食卓を囲んでおりますが、楊が嫌っている袁(ユエン)という六凰会幹部から手紙が来たことで物語は加速していきました
袁は楊のことを気にかけているようで、部下の睿(ルイ)を老鼠の次席に差し向けて楊の動向を見ることにしたらしい。
そうなんです、今回は袁と睿という魅力的すぎるサブキャラが新登場しました。
楊以上に何を考えているのか分からない曲者の袁と、無気力ダル男系かつ有能な睿。
どんだけ素敵なの老鼠。
これは楊だけじゃなく老鼠そのものが推しになっていく予感。

睿は楊の前でもマイペースでどこか投げやりな態度にも見えるけど、上手く楊に気に入られたと思う。
多分、そんなに張り切らなくてもベストな行動が分かる地頭の良い人なんだろうな。
一方、楊は睿自体は気に入ったけど、リリィちゃんが睿にちょっとした親切をしたので嫉妬して、食事のときも仕事の話のときも彼女を自分の膝の上に乗せて何かと見せつける。
妬いてる楊も可愛いなんて思ってたんだけど、睿はリリィちゃんを嫌ってしまったみたいで…。仕事に女は入って来るな的なことなの?嫌わないでおくれよ…って思った。

袁とリリィちゃん御対面。
初手で首絞めてくるわ、二度目ましてでキスしようとしてきてリリィビンタがかまされることになるわで、これは間違いなく楊と親子ですね。
ところで袁√はないんですか?(悲しいけどない)

そして睿は、リリィちゃんが犯罪組織のボスの女として暮らしているのに暴力は嫌いで清純なのが矛盾してて嫌みたいなことを言ってきた。
でもね、リリィちゃんはそこがいいのよ。
別に姫ポジでいいじゃない。
楊も自分の傍にいればそれでいい言うてるし。
彼女は暴力も犯罪も嫌い。だけど、愛する人が老鼠の首領だったからそこにいる。それだけだと思う。
睿…リリィちゃんと仲良くしたげて…。

彼の生い立ちも悲惨なんだけどもね。
両親を殺した袁に拾われ飼われている睿と、人買いだった袁の父親を殺して袁に拾われた楊。
境遇が似通っているけど、殺されたか殺したかが違うのがふたりの相違が表れていて、登場人物の描写や見せ方が絶妙だと思った。
それにしても、殺すにしても殺されるにしても、常に拾う側である袁がなんとも…。彼がとんでもなく強者だと示唆されているように感じた。
袁もまた興味深い人ですよね。
常に微笑を称えていてもその目は笑っていなくて、知略的でもある。
ただ、楊は愉しいを知っていて愉しさを追い求める人で、袁は愉しいを知らないというのも象徴的。
どうして袁は生きていて愉しいと思ったことが一度もないのか気になります。

リリィちゃんと睿の大喧嘩。
睿ったらちゃんと怒ったら結構すぐに態度を柔軟化してくれた。
食べ過ぎでお腹痛くなっちゃってるランフェイのために、一緒に薬買いに行ってくれるし。
色々言ってたけど、睿はあれだろうな、ツンデレ化するんだろうなと思ってたけど、"勘違いしないでよ、別にアンタのためじゃないんだからね!"みたいなツンデレのテンプレ台詞が出てきて面白かった。笑

そしてリリィちゃんが睿と出かけたのをちょっとからかう楊に、リリィちゃんは心がグサッとなってしまった…。
そんなリリィちゃんに楊が、"え、あ…。"みたいな戸惑いと焦りの表情を見せたのもなんか良かった。
前作でもリリィちゃんを泣かせてしまったときに焦ってたけど、こういう楊の人間らしいリアクションも良いと思う。
そして、"実家に帰らせていただきます!"とランとリリィちゃんが老鼠を飛び出して実家(教会)へ行くのもまた展開が楽しかったです。笑
実家に帰りますって、もう恋人通り越して夫婦じゃんって思ったけど、楊リリ実質夫婦だもんなぁ。

フェイはランを、楊はリリィちゃんを迎えに来てくれました。
このときの楊と背中合わせのシーンが素敵すぎるんだが!
しかも素直にたどたどしく謝ってくれてキュンだった。
ほんと楊、丸くなったなぁ。

睿は対袁の意思を表明し、名実共に老鼠の仲間になった。
楊は図らずも睿の分まで袁を打倒することに。
その後はなんと毒殺騒ぎ。
助かったとはいえ、あの超人的な楊が毒で何日間も意識不明になるというのは驚いた。
楊もやっぱり人間だったんだなと思うのと同時に(って言ったら楊に失礼かな?ごめんね楊、他意はないんだ)、リリィちゃんを気遣ったり彼の人間らしさが多く描写されていると、リリィちゃんへそれだけ心を許しているんだと嬉しくなるのと、なんだか楊がいつか本当に死んでしまいそうで少し怖くなった。
人間なんだからいつかは亡くなるし、前作でもエンドによっては亡くなってはいるんだけど。

オルロック戦が開幕。
ここでも楊の変化は顕著で、最初は彼らしく戦闘を愉しんでいたけど、途中からはリリィちゃんを死なせないために、守るために冷静に戦っていたのが印象的だった。
今回オルロックはロズベルグ卿が実の父だと知り、その命を盾に取られてリリィちゃんを狙ってきた。
楊にはリリィちゃんを守る譲れない想いがあるにしても、オルロックの身の上は可哀想だと思う。オルロック…。

お次はついに来た袁戦。
その佇まい、常に武力だけでなく精神的にも優位に立っているような袁を、本当に倒せるのかと思ってた。
楊の強さはバッチリ分かってるし、楊√なんだから楊が勝つのが定石なのに、そんなふうにプレイヤーに感じさせる袁は只者じゃないよね。
この袁戦での楊もカッコよすぎた…!
最期まで余裕を崩さず、血に塗れながら"歓び"を感じて死ぬ袁もクレイジーでカッコよかったよ。
でも袁に死んでほしくなかった…。
彼は確かに静謐な狂気を持っているけれど、そこがまた魅力でリリィちゃんへも冷めているようで興味持ってたし、生きて次回作では攻略キャラになって欲しかったです。

楊と共にいること、老鼠で暮らしていくことについてリリィちゃんはずっと考え続けて、出した結論はやはり、犯罪は許せずとも楊と共に生きたい。
その罪深さも受け止めた上で、"あなたのような人が大切なの"と言うリリィちゃんの言葉にうるっときた。
楊に飽きられるのは怖いけど、それよりもっと怖いのは楊が死ぬことと言い切った彼女に、"おまえに飽きる前に、殺してやる"と教会で誓う楊。
このふたりだからこその愛の言葉だなと思った。
何度も死線を乗り越えて、もう完全にふたりだけの世界が出来上がってきてる。

これにて、袁を殺したことで楊は六凰会の序列4位に上がったし、リリィちゃん引き連れてシカゴに渡れた。
恋愛も仕事も順調で、楊めっちゃリア充。

最後にバッドエンドについて。
切ないし血塗れだし切ない。
だけど、最期の最期まで楊のリリィちゃんに対する愛を感じられたという意味では、悲しくも良いエンディングでした。
"怪我は…ないか?"と血に塗れてボロボロになり、死へと向かいながら彼女を慮る楊。しかもスチル付きで、涙ちょちょぎれそうになった。
しんどい。でも楊リリ好きCPだなって改めて思いました…。