※※※本編の内容・ネタバレを含んでいます。ご注意ください。※※※



みなさまこんばんは!
満です✿


























































楊(CV/岡本信彦)
二人目の攻略キャラは、老鼠トップの楊さん。
不敵な笑み、悠然とした佇まい、独特な鷹揚な話し方に、ただものじゃねぇ強者オーラをバシバシ出している彼。
実はピオフィで楊を攻略できるのを一番楽しみにしていたんです。
気持ち的には最後に取っておきたいけど、公式の推奨攻略順に則って、期待に胸を躍らせながらシナリオスタートしました。


老鼠の組員から攫われたリリイちゃん。
逃げ惑って駆け込んだ先で楊と遭遇。
ここで開幕出落ち、いや出上がり?
楊はしょっぱなからキススチルをキメてくれた。流石だぜ楊。
最初から甘々かと思いきや、楊の機嫌を損ねたら即死のフラグを立てられてヒヤヒヤした。
リリイちゃんは勇気を出して震えながらも冷静に楊と会話して、教国との取り引き、ファルツォーネとの駆け引きのために自分が囲われたこと、しばらく老鼠の楊の女として生活することを説明される。
大声上げたりしないのに凄い威圧感の楊相手に、怖くても対等に渡り合うリリイちゃんが一番凄いよ。

彼女の護衛係は、子どもの戦闘員で双子のラン&フェイ。
本国のスラム街で暴力を振るわれ虐げられる側だったふたりは、偶然通りかかりふたりを助けた楊の圧倒的な力を見て楊を慕い、力を求め、今では瞬時に大人を昏倒させられるほどの腕前になった。
ふたりの生まれ育ちは悲惨だけど、何としてでも生き抜くふたりの強さが垣間見えた。
ところで、楊は老鼠のトップだけど、老鼠は本国にある六鳳会のイタリア支部のようなものらしく、楊は六鳳会の幹部なんだって。
楊レベルでも支部長なのか…。六鳳会強すぎ。

老鼠が支配するヴェレーノ地区ではヤバい新薬が出回っている。
老鼠は元々薬の売買を行っているが、この新薬は楊が関知していないもので、老鼠No.2リーが勝手に行っていると分かる。
自分の部下が良からぬことをやろうとしているのを知って、『勝手にファルツォーネやヴィスコンティに喧嘩を売られたくない。何故なら(争いたくないのではなく)自分も乗り遅れたくない。』と考えるところに楊の性質が表れていて興味深かった。

ランにセクシーなチャイナドレスを着せられたリリイちゃんを見て楊は本気で怒る。
言葉は少なく静かに怒りの表情を見せ、彼女が事情を説明しても答えない。
滲み出るような彼の激昂が感じられたあと、リリイちゃんに似合う上品なチャイナドレスをプレゼントする流れも良かった。
その後、スリットからお触りしててリリイちゃんが前言撤回した流れも面白かったです。笑

ヴェレーノ地区で見かけてリリイちゃんが可愛いって言ってる熊猫ってなんだと思ったら、パンダのことだったんだね。
しかもその可愛い熊猫のぬいぐるみを楊がプレゼントしてくれるだなんてびっくり。
楊は彼女に何かしてあげるときもずっと無表情だけど、リリイちゃんのことめちゃめちゃ気に入ってるじゃないですか…!

屋上でふたりでお昼寝したり、彼のさり気ない優しさに触れていく一方、情報を売りに来たヴィスコンティの準構成員を殺したり、薬漬けにされた女の子を海外に売る場面があった。
楊の優しさと残酷さの振り幅に困惑しながら、それでも自分の命を庇い、手を引いてくれる彼に惹かれていくのが、複雑かつ純粋な恋情を感じた。
リリイちゃんが、楊のすることを受け入れられない気持ちと、楊を根は良い人だと信じたい気持ちが入り乱れていて、彼女は最終的にその感情をどう落とし込んでいくのだろうと先が気になりました。
ちなみに楊はリリイちゃんをこれからも手放す気はないと。
ですよね!自分に物怖じせず理知的なリリイちゃんをとっても好きでいるもんね。

人身売買の現場で、リリイちゃんから貴方のやっていることは残酷だ、自分が残酷なことをしていると分からないのかと問われ、楊は自嘲していた。
彼は恐らく、自分は普通の人間とは違うと自覚していて、平穏には生きられないと諦め、己の感情のままに生きていく道を選んだのではないか。
その生き方が自然とマフィアとして生きていくことに繋がっていったのではないかと思った。

リーに薬漬けにされた親友のエレナを助けたいと楊に打ち明けるも、一度は断られる。
その後、楊からエレナは薬漬けであったとしてもリーと共にあることを望んでいるのでは、仮に助けたとしても薬物中毒で生き地獄になると言われ、リリイちゃんの考えを測る。
リリイちゃんは、楊の言う通りかもしれないけどエレナを放っておくことはできない、と。
苦しくとも生きていれば良いこともあるというのはリリイちゃんが言いそうなことですが、私が特に注目したのは、"放っておいたほうがいいと周囲の人間が勝手に判断するわけにはいかない"という言葉でした。
エレナの生死が掛かっている上に、彼女の本当の意志を確認することが難しい状態。
回復する保証もなく、幸せな夢の中にいるならとそのままにする選択は、悲しくもそれも道のひとつに一瞬思える。
だけど、そもそもエレナは生きる意志がある女の子で、自ら望んで薬漬けになったわけではないのだから、助け出すのが最善と個人的にも思いました。
"これは自分の我儘だけど、親友には生きていて欲しい"という願いも率直でリリイちゃんらしい。
もちろん楊は助ける助けないの是非を問答したいのではなく、リリイちゃんの意志を見たいだけなのでしょう。
リリイちゃんならどう考えるのか、どんな答えを持っているのか。
今にして思うと、楊はいつだって金色の瞳で静かに彼女の心を見ていたと思う。
そして彼女の答えに彼は満足しただけでなく高揚し、迫ってきます。
えぇ、迫ってきます。あちらの意味で。
わわわわ、ついに来た!
彼にとっては告白なんだろうね。
リリイちゃんは受け入れることを決め、"楊が好きだと思う"と告白しけじめをつけてからだった。
先です付き合ってくださいとは言ってないけど、もうこれ交際スタートで良いよね?って私の気持ちがすごく盛り上がった!笑

ここからは怒涛の戦闘ラッシュ。(比喩ではなくガチ)
リリイちゃんを攫い無理矢理しようとしたリーを、楊が無言かつ無表情で、何度も足蹴にして蹴り殺したのは薄ら怖かった。
怖かったけど、頼もしかった。
VSリーを圧勝した直後、今度はVSダンテ。
老鼠のトップに成り代わるため、リーは密かに新薬を縄張り関係なくブルローネ中に流し、それを楊の仕業とすることでファルツォーネ、ヴィスコンティ双方の敵意を楊に集めていた。
リリイちゃんを抱きかかえながら戦地を駆け抜ける楊がカッコよかった!
しかも彼女を抱えていることも戦略として上手く使いダンテを御した。
見せ場ありありだね楊。
ダンテが死んだのは悲しかった…ニコラがどう思うか心配になった。

エレナを救出し、薬を抜く期間、リリイちゃんは楊の部屋に帰らずつきっきりで看病。
その甲斐あってエレナは無事に回復し教会へ戻ることができたのには安心した。
リリイちゃんの看護力凄い。
やばやばな新薬に侵された人々も、これなら本腰を入れれば救済できそうと思ったりした。
リリイちゃんがエレナの看病をしている間、寂しそうで少し嫉妬しているようにも見える楊がちょっと可愛かった。

そして始まりました、VSニコラ。
本当、楊√はよく戦います。
登場人物みんな好きだから誰かが死ぬのは心臓ぎゅってなるけど、バトル物が好きな私にとっては目の離せない展開で話に飽きることがなかった。
ニコラとの戦いに勝利したあと、リリイちゃんと楊のラブなシーンがあって、ヴィスコンティまだ残ってるけどそれは流石に続編で描かれるのかな、これでフィナーレかと思ったらやって参りましたVSギルバート。
事の発端はリーの策略だったとはいえ、楊はとことん戦うつもりなんだね。
再び楊はリリイちゃんを抱えて砲弾を避け、途中までダンテ戦と同じ戦術だったけど、敢えてリリイちゃんを自分から離れた場所に置き、自分はギルバートの懐へ飛び込む。
これも勝利を収めるが、見捨てられたと思ったかと楊からの問いかけに、"ふたりで逃げ続けていたら死んでいた。楊ひとりでギルバートの元へ向かったことで、自分は危険から守られた"とリリイちゃんは受け取った。
感情的なだけでなく冷静で、彼女は楊に相応しい女ってとても感じた。


最後に楊とリリイちゃんがお互いに告白するシーンがあって、あぁまだ完全に想いを伝え合っていなかったんだっけと思った。
もう100%カップルとして見てた自分に気づいた。笑
ふたりとも良い告白だった。
他者と闘い、死のぎりぎりまで近づくスリルを味わえなければ退屈だった楊が、エレナの看病でリリイちゃんが離れたことで、リリイちゃんがいなくなると退屈さを感じていた。
リリイちゃんと共にいる時が最も昂ると言ってくれたのが感慨深かった。
彼のことをすべて受け入れられない。それでも、傍にいたい。離れたくない。
それがリリイちゃんの出した答え。
何を考えているのか分からなくて、でもふとした時に分かることもあって、恐ろしくて優しい、そんな楊から片時も目が離さないよね。
きっと、楊をずっと繋ぎ止められるのはリリイちゃんだけだと思う。
ブルローネを制した老鼠の次の行く先はロンドンだって。
転勤妻(?)になったリリイちゃんと、少し変化した楊の今後が気になって仕方ありません!
ピオフィ買って良かった~って満足するくらい楽しかったです、楊√。
…1926買いたくなってきたー!

グッドエンドでは、あれ?もしかして私間違って先にバッドエンド踏んじゃってる?って勘違いしそうになった。
リリィちゃんがギルバートに人質にされたとき、彼女ごとギルバートを刺せば勝てたのに楊は躊躇った。
好きとか愛してるなんて言葉はなかったけど、その行動が楊の想いの表れだよね。
悲しい…、悲しいけど、リリィちゃんの心はこれで永遠に楊に繋ぎ止められたままという、切なくて良いエンド。好きです。

バッドエンドではダンテを倒すため、リリィちゃんごと貫く楊…。
あぁぁぁ〜…って呻き声出そうになるくらいショッキングで悲しかった。
でも老鼠のなかでたったひとり生き残った楊が、ブルローネ脱出してからもなんやかんやずっとリリィちゃんを思い浮かべちゃってるっていう描写にまたうぅ…っとなりました。
やっぱり楊は彼女を好きだったと分かるのが切なくて悲しくて良き。