※※※本編の内容・ネタバレを含んでいます。ご注意ください。※※※

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みなさまこんばんはまじかるクラウン
満です(*´ω`*)





鷺沢 累(CV/櫻井孝宏)
THE・好青年な帝都大医学生の彼。
(スペック高)
CVの人的に何か意外な一面がありそうで非常にワクワクしながら個別√に入りました。


累√にも薔子さんが出てきてくれて嬉しかった。
滉√や翡翠√を経てもうすっかり薔子さんのこと好きになってます、私。笑
それにしても薔子さんが累のママだって今回の√で示唆されるまで全然気がつかなかった…。
ツグミちゃんが累のことを何処かで見たことがある、誰かに似ているって感じたときに、
もしやもしや?
累と薔子さんって髪の色とか、あと瞳の色も同じ!?
え…っ!?!?
なんて驚いてしまった。
最後に累と薔子さんが並んだときは、本当に美貌の母子で眩しかったです。

そう、今回は累の出生の秘密や彼の復讐と決意が描かれていて、メインルート並みに力の入ったシナリオだったと思います。
他のキャラもメインルート並みだけど今回はより一層。
さすが攻略制限かかっているだけあるなと思わされるほど、物語に秘密の暴露など要素が盛り込まれていた。

ツグミちゃんと累の恋はまさに天秤のようだった。
最初は累のほうからツグミちゃんにアプローチが強いんです。
町で会うと必ず駆け寄ってきて声を掛けてくれて、ツグミちゃんと話しているだけで嬉しそうにして、早い段階で告白してデートにも誘う累。
しかも告白してツグミちゃんが仕事のこともあるしとお付き合いに躊躇いがちなのをすぐ見抜いて、というか元々計算済みだったのか、まずはお互いを知るところから始めようと笑顔で語りかける。
累はこのとき始終穏やかで微笑んでいるんだけど、なんて言ったらいいのかな、断れない雰囲気に持っていくのが上手っていうと語弊があるかもしれないけど(そもそもこの時点でツグミちゃんだって彼のこと良く思っていたみたいだし)、自分のペースに良い感じでツグミちゃんを入れるんです。
そして初デートの映画館でも、事前に"緊張してる?手くらいは繋ぐと思うけどそんなに固くならないでいいよ"(意訳)と言って、ホントにツグミちゃんの手を繋いで、しかも繋ぐだけじゃなくてそっと撫でてきたりする。
浮ついた印象なしに甘い言葉や積極的な行動でツグミちゃんの心にどんどん爪痕を残していったりして…、この人は恋愛の達人なんだろうか?笑

ふたりの恋が天秤のようだと言ったのは、中盤からふたりの関係がガラッと変わることからそう感じました。
なんと帝都で本を燃やしていた犯人グループのドンは累。
他√ではこれまた全く気がつかなかったけれど、累√の序盤あたりから本を燃やす人に対する意見がツグミちゃんと累で微妙に違っていて、なんとなく察した。
累たちのグループは、通称"カグツチ"といって(また鳥が増えた)、百舌山教授が精神をおかしくさせる本を他者に与えたり、非人道的な人体実験をしていることに気づいた者たちが集まったものらしい。
そして、累たちは稀モノを識別する術を持っていないので、無関係の本まで燃やしてしまうこともあったということみたいです
怪しいと思った本を大量に燃やしたり、今回の√ではカグツチメンバーのひとりが燕野君を殴ってしまったり(焦っていたため悪気はなく、謝ってくれた)、いわゆる過激派のようになってしまっている。
ただ、累たちは百舌山教授の出した被害に心を痛めていて、帝都を救い守りたいと思っている気持ちは本物で、決して悪というわけではない。
ツグミちゃんは稀モノであろうと本は書き手の想いが詰まった大切なものだという信念があり、稀モノを燃やして排除すればいいというものではないと思っている
そして累たちのやっていることは、百舌山教授という危険人物に関わっていくことなので当然危険。
稀モノを回収しようとするところまではフクロウと同じだけど、累はつまり、その先にある百舌山教授を追いかけて彼を殺そうとしていたということ。
それは累の両親や友人が百舌山教授の手によって殺されたことが原因で、すべてを失った累は百舌山への復讐をずっと胸に秘めていたんです
翡翠√でも百舌山教授の人体実験など悲惨な話が出てきましたが、今回は薔子さんを犯したという罪が出てきました。
彼が薔子さんにした仕打ちは許しがたいもので、その後生まれた累を無理もないですが薔子さんは受け入れることができず、母子が引き裂かれる結果となり、百舌山が薔子さんや累の人生に及ぼした影響は大き過ぎるものがあります。
何年経ようが怖いだろうに、百舌山に怒りを滲ませながら毅然とした態度を取る薔子さんは立派だったと思う。
そして薔子さんは累を手放して養子に出したとはいっても、やはりたった一人の息子である累への愛情も持て余していたのがまた胸に来る。
(と考えていたら、クリア後に読める薔子さんのssで彼女の意に反して取り上げられていたと知って、ますます彼女が憐れになると同時に、薔子さんはやっぱり累のこと想ってくれていたんだと分かった。)
喬さんが言うには、真夜中に手作りの赤子の肌着を何枚も燃やしていたそうで…、そういうところに薔子さんの複雑な胸中が表れていて切なかった。
累はステンドグラス作りが得意で、ブローチや万華鏡を作っては売って小遣い稼ぎをしていることが序盤から出てきていたんだけど、薔子さんの好きな万華鏡が思い出されるなぁと思ったたら、累が子供の頃に誕生日プレゼントに万華鏡を貰ったことがあったという話がエピローグであって、あぁ…それできっと累はステンドグラスに興味を持ったんだなと。
薔子さんは幻想的で美しい世界を見せてくれる万華鏡が好きなようだったけど、累にも見せてあげたいと思ってくれたんだと感じて涙出そうになった…。

沈痛で重い過去を抱え、復讐に走ろうとする累に、ツグミちゃんが"累に死んでほしくない""貴方のその手は命を奪うものではなく、助けるものであって欲しい"と暴力なし、難しい御託もなしの真っ直ぐな愛のみで救うところがなんとも彼女らしくて好きでした。

それにしても、混浴とかお医者さんp…とか、累ってすk…いや何でもないです黙ります。