※※※本編の内容・ネタバレを含んでいます。ご注意ください。※※※

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みなさまこんばんは!
満です(=^・^=)





星川 翡翠(CV/逢坂良太)
ニルアドも攻略キャラ四人目になりました。
あと二人+真相ルートだから、折り返し過ぎたところで、ここまでニルアドの世界と恋と謎を追ってきて既に感慨深いものがあります。


ツグミちゃんや隼人、滉と同じく、帝国図書情報資産管理局・フクロウのメンバーである翡翠。
ハイトーンの金髪おかっぱに、赤い左眼、翠の右眼のオッドアイが綺麗な彼。
もう立ち絵でもスチルでもなんでも、瞳が美しくて本当に宝石そのもので見惚れました。
翡翠くんのルートは、なんというのかな、とても意外だった。
共通ルートや他個別ルートだと、翡翠くんはとにかく良い人だったから、個別ルートでも穏やかで真綿で包んだような優しい恋物語が展開されるのかなぁなんて思っていた。

意外だったのは、翡翠が女嫌いだったこと。
翡翠の場合、正しくは性的なものが嫌いみたい。
翡翠の母はとても優しく強い女性だと見受けられますが、それでも娼婦となって身を売るのは平気ではなかったと思います。
同じく優しい翡翠は、母親が傷ついているのを、ずっと見ていた気持ちになっていて、それで性的なものは母親を傷つけるということで性的話題がタブーなのかも。
その上、翡翠は未遂に終わったものの性的被害にも遭っている。
それだけでも恐ろしいことなのに、そしてその相手を意図せず自然発火能力によって燃やして大火傷させたということまで自分を責めて、その後の母親の失踪で存在否定されたと思ったのだから、そりゃ性的嫌悪も持ちますよね。
後に、母親が失踪したのは翡翠を守り抜くために身代わりになったのだという真実が明かされるのだけど、翡翠を捨てたんじゃなくてよかったと思うと同時に胸を掴まれるような哀しさがありました。

男として、ツグミちゃんのことを想いながらも、彼女のことを汚したくなくて気持ちを抑え込む翡翠は、ツグミちゃんに誰も好きになってほしくないと恋心からくる独占欲をちょっと歪んだ形での表現が印象的かつ個人的には良かったです。笑

あと考えたのが、翡翠の気持ちもわかるし、ツグミちゃんさえ嫌でなければ、両想いでお付き合いするとしても性的な関係なしのプラトニックな愛でもいいんじゃないかなとも思った。
でも、翡翠は自分の想いを比定しつつも本当はツグミちゃんが愛しくて触れたい気持ちもあったからこそ、苦しんでいたんだもんね。
そう考えると、プラトニックな関係でいきましょうで解決ってわけでもなかったかな。
そうして抑えながらも、やはり翡翠のツグミちゃんへの想いが過去への思いを越えて急接近する場面はあるけど、翡翠はそういうことする自分自身を受け入れられず苦しそうで気の毒だった。
それでも、底なしの優しさを持つツグミちゃんと共に、自分の抱える痛みを乗り越えていくところが翡翠ルートはとても心に残りました。

以前、他キャラの感想で四木沼喬さんと薔子さんの馴れ初めが読みたいなんて言ったけれど、二人が何故結婚することになったのかわかってきた気がする。

喬さんはいわゆる選民思想で血筋によって美醜を分け、個人的に醜いものと思った者(彼の場合は生まれが貴くないもの)は消し去る。
薔子さんは、喬さんに比べると美醜の観点がまだ一般寄りのような感じがするけど、人間の感情の美醜を鋭く感じ取り、醜いと思った者を消し去る。
そういう、個人的な美醜の観点を持ち、醜いものは消すという部分は似通っているし、何より二人は傷を持っている。
喬さんは右目を失い、薔子さんは両足の膝から下に引き裂かれたような傷跡がある。
喬さんや薔子さんのその時の心情はまだ描かれていないので私には分かりかねますが、とても平静ではいられなかったと思います。
心が深く傷ついただろうし、傷ついたのは身体だけではないと思う。
そうやって恵まれた家に生まれた筈なのに、途中で決して消えることのない傷を負った者同士、惹かれるものがあったのかな。
…とか言って外れてたらどうしよう。笑
多分外れてると思うので、その際は私の今回の発言はすっぽり忘れてください、何卒よろしくお願い致します。笑っ”