JiJiプロフィール | 天然石とヒーリングストーンのお店    Blanca staff blog

天然石とヒーリングストーンのお店    Blanca staff blog

「想いを叶えるお店」Blanca/ブランカ                                                       
素敵なクリスタルや天然石と共に未来へ向かって!!        
   パワーストーンねぇ( ̄・ ̄;)

いや、先日なんの流れだったか

バイヤーの仕事の話になったんです


じゃあBlancaさんの石たちは

JiJiさんが全部集めてきてるんですか?と


答えはNOです


現在は…というか

Blancaのクリスタルに関しては

一緒に買い付けに回れる様になってからは

ほぼ全てがtamakiさんです


JiJiは通訳と卸価格の妥当性を

tamakiさんに伝える役目だけ


これは、今後も産出が続くから

今は高すぎて手にしないほうが良いとか

この感じだと単発の出鼻だから

今を逃したら3年後が次の出鼻だねとか


なぜそんなことがわかるかと言うと

単純に、これまで石を仕入れてきた量と

石を手にしてきた経験が長いから


前職で、だいたい自分だけの仕入れで

年間1億とか2億くらい使っていましたし

100店舗くらいあるチェーン店ですから

その時その時の新しいものを仕入れるのではなく

定番として同じ販売価格で継続出来るものを

毎年、必死に探し回っていたので

どういったものがどう続くかが

なんとなく肌感覚で分かるんです


何がどう違うかというと

時価で出る新しい石種の商品は

タイミングさえ合えば、目をつぶっていても

極端に言えば素人でも仕入れが出来る


そういうのは出鼻が1番品質が良いので

誰がどう選んでも間違いがない

ということです


定番として、品質と価格を安定させて

継続させるのとは全く違うスキルというわけです


原料の産出や、産出国の情勢

輸入と製造の状況などに左右されるので

その辺りを頭に入れておかなければ

安定供給は出来ないんです


とはいえ、あくまで「読み」なので

もちろん外す時もあります


ただ、基本的には当たる


まぁそんなスキルも

今や宝の持ち腐れですけどね( ´_ゝ`)


tamakiさんの感覚に

JiJiの経験が勝ることがないというね


ただ稀に、予算の都合上

tamakiさんが迷うこともありますので

そういう時のアドバイザー的な役割です


なので、この数年

現場で選んだことはほとんどありません


昔は、定期的に海外に行って

状況を見て、他所さんが持っている石も

とりあえず持っていなければ不安でしたが…


SNSの発達もありますが

情報だけは日本に居ながらにして得れるし

tamakiさんの存在のおかげで

新しいものに振り回されることなく

ゆったりと構えていられる


極端な話、Blancaは

tamakiさんが出会ったものが「新しいもの」


ほぼ、待ちで出会い頭に出会ったものが

Blancaにとって新しい石というわけです


tamakiさんが今欲しいものは

まさかのユナカイト


追えばすぐ手に入る石種で人気もありませんが

出会いを待っている状態です


必要なら絶対に手元にやってくるからね


それに備えてやっていることといえば

JiJiの誘いで石屋さんに行く機会があると

必ずユナカイトを買っていることくらい?


で、お店の自分スペースに飾って

たまに手に取って愛でている


大抵、その後に出会いがあって

皆さまにご紹介できるという流れです


それでも、たまに追う時もありますが

多少手繰り寄せが必要かな?って時くらい


今はそれがモルダバイトというわけです


ハーキーマーは「待ち」という

tamakiさんの判断です


まぁなので、正直なところ

それ以外はどうでも良くてね( ´_ゝ`)


新しい何かが欲しかったら

他所のお店で探してみて下さいという

スタンスでやらせてもらってます


無駄な競争は価格競争になりますから

お客様にとって良いことはひとつもありません


新しい石、売れる石、他所とは違う何か


そうやって行き着いた先が「国産鉱物」


それで起こるのが犯罪行為


愚かとしか言いようがありません



皆サマいかがお過ごしでしょうか?



さて、そんなJiJiも

最初から仕入れ業務が出来たわけではありません


当たり前ですが


比較的、任されるのは早い方でしたが

それでも最初の1年は社長の鞄持ち


忘れもしない、最初の仕入れは新宿ショー

確か2000年ごろだったかな?


初めてやらされたのは

社長がまず、会場を回って選んでいくんですが

それが終わった後、まとめて支払いして

ピックアップして回るという作業


20業者くらい


その当時の新宿ショーは

海外業者の方が多かったですから

全部払ってピックアップしてきてと突然言われ

え?俺がですか?と


なな…なんて言えば良いですか?英語ですよね


ああ、こう言えば良いよ


「I’m 〇〇 market

       can I pick up & payment ?」


今でも覚えています( ´_ゝ`)


ひたすらブースを回って

繰り返しその魔法の様な文言を唱えて

荷物を持ってヤマト運輸のケージの中に入れる


それが初めての仕入れでした


2回目は同じ年の国内メーカーのショールーム


社長が石を選んでいく


ショーでの仕入れと違うのは

選びながらその場で

「売り方」と「上代」を決めていく


5〜60種類


で、最初はあたふたしてメモも取らなくてね


まぁしこたま怒られた( ´_ゝ`)


在籍中の8年間

温厚でほとんど怒らない社長に

2回だけ怒鳴られたことがありますが

その時が1回目です


で、そこの国内メーカーは

鉱物の箱物とブラジル原石がメイン


箱から一つだして…これも覚えています


「この鉱物はここが顔だから」


下からつまむ様にして持って

こう飾ると見栄えがグッと変わるだろ?


顔が綺麗で

さらに座りが良いのを選ぶんよ


箱で買う時は

なるべくそれが多く入ったのを選ぶ


この箱は、良いのは2500〜2800円


それ以外は1200〜1500円


それを必死にメモに取りながら追いかける


そんな感じで小一時間で

指示を出しながらただっと選んで

チェックアウト


社長と一緒に回ったのは確かその2回だけ


で、そこから一年は

社長が仕入れてきたものを仕分けしたり

鉱物のプライシングをしてセッティングしたり

そんなことをやって過ごしたわけです


で、突然

今年の新宿ショーはお前1人で行ってきて


要は、その2回の同行で

その後一年、どこまで理解してどう活かせたかを

プライシングやセッティングを通して

測られてたというわけですね


とはいえ、そんなことは

当時は知る由もありませんから

え?本気ですか?と


で、法人のキャッシュカードを渡されて

仕入れる物量がとにかく多いですから

福岡であらかじめヤマトのケージを手配


予算はありますか?


「ない。良いと思ったものを

      全部買ったら良い」


その年…確か2002年かな?

新宿ショー、池袋ショー、国内メーカー2社


ひとりで鉱物の仕入れをして周りました


ひとつひとつつまんで

顔がある座りが良いとかぶつぶつ言いながら


まぁJiJiの後ろには大きな看板がありましたから

一人でいかせても変なものを掴ませる業者なんて

いるわけがないんです


太客中の太客なわけですから


なので、かなり甘々な環境で

仕事を覚えさせてもらったわけです


さて、じゃあ石の品質はどこで学んだか


バイヤーとはいえ

チェーンの小売店ですから

メインの業務は入荷商品の検品と

各店への仕分け、いわゆる物流です


毎月、香港からの定番商品や

香港ショーで買い付けてきた商品が、最低でも

20キロボックスで100箱くらい届くんです


総量2トンとか


それを、通常の各店への配送業務の傍ら

ひとりで黙々と開梱し

石種、アイテム別に分ける


社長がふらっとやってきて

この感じのは良いやつでこれは中くらい

値段は同じで構わない


これはロットの中でも極端に品質が良いから

値段を変えてケース用に別にしといて


各店への仕分けは

それをうまく混ぜてやってな


〇〇店は綺麗なもの多めでね


と、そんな作業の中で

品質について覚えていったわけです


と、同時に

鉱物に関してはひとりで仕入れる


で、ある日言われるんです


「仕入れ上手くなってきたな」


え?本当ですか?と


その時、鉱物に関しては

ひとりで仕入れて1人で値付けして

お店に送り出していましたから

なんで分かるんだろうと


要は、簡単な話で

その当時、毎月新店舗が立ち上がっていて

タンブルと鉱物のディスプレイに関してだけは

全部社長がやっていたんです


そこで、しっかりした仕入れが出来ているか

確認してたんですね


色んなタイプの鉱物があって

サイズ感や品質で価格帯の違う鉱物が

バランスよく揃っているか


今なら分かりますが

そのバランスが悪いと鉱物ケースの仕上がりが

あからさまに悪くなるんです


で、たまに言われる


タンブル皿で出してるクラスターの中に

姿がおもしろいのが混ざってるだろ?

あの辺は別にしといて鉱物と混ぜてな

とか


赤系の鉱物がもう少し欲しいなとか


鉱物に関してはこんな流れで

仕事を覚えていきました


で、ある日言われるんです


香港もののオーダーも任せるから

3ヶ月分で全店に必要な数を出して


で、オーダーシートを自分で作って

過去3ヶ月の各店への出荷数を数えて

必要数を割り出してオーダーシートを作成


そのオーダーになる根拠の説明を求められ

「うん。分かった」

「このお店はこれじゃ足りない」

そんな問答を1年くらい繰り返す


そしたらいつの間にか

オーダーシートを見せても中身を見なくなり

トータルの価格だけ確認して決裁


なので3年目には

鉱物と定番の天然石商品全ての仕入れを

ひとりでやる様になっていました


で忘れもしない2003年


アメジストカペーラが数百キロ入ってきて

開梱の手伝いで来ていたお師匠さんを紹介され

「こいつに石の仕入れを教えてやってくれ」

と社長が突然言い出し、その数ヶ月後


ツーソンに行ってみるか


当時の写真が一枚もないので

前職の動画からの使い回しです( ´_ゝ`)許してね

で、翌年には

〇〇ちゃんと(お師匠さん)と2人で

またツーソン行ってこいよ


社長の要望は

今年オープンする10店舗と

既存店用に一年分の鉱物を

国内で選んでいた様な感じで探して来てと


今後、国内では入れないから


あと、新店舗を含む全店分の

タンブル皿での販売に使える原石

そして、クラスターなどブラジルの原石各種


これはお前のセンスに任せるから

良いの探して来てくれと


予算は5千万


滞在日数は2週間


最初の1週間で探し回って

残り1週間で梱包と出荷手配


総量は500キロパレット20枚分10トン


それを、ほぼ1人で仕入れて梱包し出荷


日本に戻って、乙中さんと打ち合わせして

通関業務を終わらせ受け取り


それを一人で開梱しプライシングと仕分け


それを退職するまで毎年


そうやって、ツーソンの全エリア

何がどこにあって、どんな業者がどこにいるか

それを把握して行ったわけです


退職してからも

ほぼ毎年ツーソンに行っていましたが

出店業者の状況は変わっていません


でしたが…2017年からおかしくなり始めた


で、2018年も行くには行きましたが

これはいよいよダメだと

コスパもタイパも合わないと


で、その後はコロナで行けなくなり

物価高や石の価格高騰、円安など

商環境は目も当てられないほど悪化


今は行っても無駄だなと

現在、ツーソン仕入れは休止中


一年一石集中に切り替えたという次第です


話が逸れました


そんな感じで

初めてツーソンに行った2003年

その年には香港にも行き始めるんです


なぜかというと、遠隔オーダーで

定番商品が安定しなくなったから


それまで社長から引き継いで

しばらくオーダー業務をしていたんですが

突然、価格が上がり品質が下がり出した


で、現地で状況を確認して来てくれ

というのが最初のミッションでした


そこから、新しいサプライヤーを探したり

原料から手配して工場直で作ってみたり


そしたらツーソンでの仕事に

定番原料探しも加わったりして

そんなことを4年続けた頃


tamakiさんが突然の起業宣言


マジ?(´ロ`)


さすがに、身内が同業他社は良くないと

辞表を提出したというわけです


痛くない腹を探られるだけです


だって、バイヤーって

やろうと思えば不正ができるんです


特に、会社員でここまで

ワンオペで全てをやってたら

おそらくキックバックだけで

年間、数千万は懐に入れられる


もちろんそんなことしませんし

信用を勝ち取るために、疑われる様なことは

一切していませんでしたから


天然石のブレスレットすらしていませんでした


どこかの業者に

プレゼントされたと思われるから


事実、JiJiの後任の上役は

みんなリベート、キックバックで

クビになっています


話を戻すと、その時には

すべての仕入れから物流、新店舗のMDや

既存店のディスプレイから商品説明まで

商品に関する全てをひとりでやっていましたから

当然、引き止められました


仕入れに出たら、奥さんの仕入れも

併せてやってしまうと思うから…と断ると


それでも構わない

奥さんの仕入れも業務中にやって良いし

そしたら仕入れのコストもなくなるでしょ?と


いや、さすがにそんなことは出来ません


社長からは、海外支社長にするから

とも言ってもらいましたが…すみませんと


規模はアリと象くらい違っても

社長が見てるものと同じものが見たいんですと


誰にも業務を教えていませんでしたし

まぁ忙しすぎて教える時間もなかったんですが

JiJiの仕事を出来る人が一人もいなかったから

さすがに焦ったんだと思います


だいたい、tamakiさんの仕入れも

会社の業務と併せてやって良いなんて

絶対にそんなことは許されませんもん


2007年の2月

ツーソンから帰って来て1週間後

突然、なんの前触れも素振りもなく辞表を提出


同年4月末にはBlancaオープン

そして浦商を開業


有給が溜まりまくっていたので

実質、ツーソン後に出社したのは

1ヶ月もありませんでした


そんな辞め方

恨まれても仕方がありません( ´_ゝ`)


正直、熊本店の件を許せたのも

自分がやったことの因果だなと


なので仕方がないと思えたんです


これでトントンだなと


tamakiさんは

何もしてないですけど( ´_ゝ`)


とまぁかなり掻い摘んで書きましたが

そんなプロフィールです


初めてお越しくださるお客さまも増えたので


一応、プロっちゃプロなので

ご安心いただければ嬉しいです



〜 JiJi 〜