ルアーをベベルスイマー160に結び直し、ふと海を観ると瀬際で小さな魚のナブラが発生。キャストすると1Kg程のツムブリがヒット。クーラーボックスが空なのでとりあえず1匹だけキープ。その後7:30頃まで入れ食いを楽しんでいると、沖で大規模なナブラが発生。しかし程なく終了。
呆然としているとぶっ飛んでいた潮が緩んでいることに気付き、何か変化有るかも?と思いながらルアーを広範囲に探れるダックダイブに変更。遠投しスローポッピングで誘うとドデカイ水柱と共に、走り出すライン。一気に体勢を崩され、のされた状態で耐えていると、ラインブレイク。
またか。ここまで完膚無きまでヤられると、悔しさと、興奮の入り混じった体験した事のない精神状態だったので、気分転換に磯右側、5番の方向に釣り座を変更。こちら側は、ほぼ一面海苔に覆われており、まともな足場は約1m四方程度、その海側に用心の為、大きめの麻袋を敷き、少しでも足場を確保する。
まずは瀬際をチェック。ベベルスイマー160をジャークしていると、足元からドデカイ魚が急浮上。今度はヒレナガだ!と確認すると、その横から小さなロウニンアジがルアーを横取り。
横のヒレナガと比べても約半分の大きさだったので、サッサと釣って、今の奴に挑戦するか!なんて考えながらやりとりしていると、中々良い引きだったが、ササッと浮かせ、セットの寄せ波でカメの手が生えている所に落ち着かせ、リーダーを掴み、足下までずり上げたところで針が外れ、そのままオートリリースで終了。
目測ですが尾叉長で約90cm程だったので10Kg有る無し。この遠征で初めて釣り上げたまともな魚だったので、写真に収めたかったが残念。
リーダーチェックし、再びキャスト。先ほどと同じ様に足元から大きなヒレナガカンパチ!目の前で2回トゥイッチした瞬間にルアーを一飲みし、急潜行。なす術なくラインブレイク。
リーダー、ルアーを結び直し、さらに2回同じ様にラインブレイク。
やるせなさと、悔しさと、申し訳なさを考えていると、この海域に対する理不尽な怒りがフツフツと湧き上がる。
もう少し手頃なサイズの魚は居ないのか?エゲツない魚しか居ないのか?と考えつつ、タバコとコーヒーで気分をリセット。
リーダーとルアーを結び直し、もう少し手頃な魚!と願いを込めベベルスイマー160をフルキャスト。トゥイッチしつつ海面直下を引いてくると、ルアーの周りに魚影を確認。そのまま瀬際までチェイスしヒット。
今度はだいぶ小さめ、コレはイケる!と思いファーストランを耐えつつスプールを左手で押さえ、竿をためていると、折れそうな曲がりだったが、もう少し耐えてくれと願いを込め、心の中でゆっくり3つ数えた所で、頭がコッチを向き、フワリと寄せる事が出来た。コレはイケる!と思い、糸フケに気を付けながら、ショートポンピングという名のゴリ巻。
スペーサーが海面まで来た所で安堵していると、再度急潜行。直ぐに止まり、再度出された分巻き取る。コレを何度か繰り返していると、遂に魚体をしっかり確認できた。
魚種はヒレナガカンパチ、尾叉長で120位。コレはずり上げ不可能と判断し、落としギャフを左手に取ろうとしゃがんだ瞬間、ラインテンションが緩んだ隙に再度急潜行。
今度は若干左側へ走る魚。もう随分弱っていたと思っていたが、まだまだ元気な様。
これ以上走られるとメインラインが瀬際に触れそうになるが、足場を移動する事が出来ないので全力で止めようとする思いも虚しく、アッサリとメインラインが瀬に触れた瞬間ブレイク。
時計を確認すると9:40。急に腹が減ったのでラーメンを食べ。リーダーとルアーを結び直し。再びキャストするも、海は沈黙。遠くを見渡すと回収の船を確認。片付けをゆっくり終え、一服し、今回の遠征は終了。
回収を終え完敗だった旨を船長に伝えると、GTタックルでもないと無理だよ笑との事。
先輩船釣り師の方に私の見た魚の大きさを確認すると、多分大きな方は35Kg程、最後に掛けた方が15Kg程との事。
目標を20Kgのカンパチに設定し、次の作戦を考えつつ、今回の反省をしていたら、あっという間に帰港。私の釣果を不憫に思ったのか、先輩船釣り師より、55㌢程のオナガを頂き。帰路に就く。
オナガは1日置き、すべてお刺身にし、家族で美味しく頂きました。ホント美味かった。
使用タックル
ロッド ストレイトショアss100/15
リール ツインパワーsw14000xg
ライン SMP6号 スペーサー ウルトラ2ダイニーマ15号
リーダー オーシャンレコード180ポンド