アートブレイキー -3ページ目

アートブレイキー

ジャズの鼓動。それはArt Blakeyのドラミング。


モーニンもいい。
バードランドの夜もいい。
チュニジアの夜もいい。


さて、その次に聞くべきは?


やはり『モザイク』でしょうね!

充実したアンサンブルと演奏の融合。

このあたりのメッセンジャーズが、もっとも充実していた時期だと思います。


音楽的にも、演奏の勢いも、
奇跡的にすばらしいバランスで成り立っているのです。


これは是非聞いてほしい名盤ですね!


Mosaic (Remaster)
Mosaic (Remaster)





超がつくほどの大名盤です。

極論すれば、この『バードランドの夜』(特にvol.1)を聴いて
興奮しなかったり、
なにも感じなければ、
無理してジャズを聴く必要もないのではないかとすら思います。

アート・ブレイキー/バードランドの夜 VOL.1
アート・ブレイキー/バードランドの夜 VOL.1



アート・ブレイキー/バードランドの夜 VOL.2+2 (TYCJ-81049)
アート・ブレイキー/バードランドの夜 VOL.2



それぐらい、ジャズの魅力が満載&凝縮。

勢い、エネルギー感、音のスピード感。
どれをとっても天下一品なのです。

これを聴いてジャズの魅力に開眼したというジャズマニアも数知れず。

そして、ジャズ歴ウン十年という人も、
飽きることなくいまだに聴き続けているアルバム。

それが、アート・ブレイキーの『バードランドの夜』なのです。

モダンジャズを代表するアルバムであると同時に、
ブルーノートを代表するアルバムでもあるのです。


とにかく聴いてない人は聞いてみて!!








アート・ブレイキーと相性の良いピアニストの一人に、
セロニアス・モンクが挙げられます。


モンクの最初のレコーディングも、
ドラマーはブレイキーでしたし、
ラストレコーディングのときのドラマーもブレイキーでした。


モンクが弾くピアノには特異なタイム感覚があります。


なんでここに?というタイミングでピアノの和音を発したり、
独特でヘンテコリンなメロディを奏でたりもするので、
ドラムスもあまりトリッキーなことをやってしまうと、
なにがなんだかわからない演奏になってしまう危険性もあります。


つまり、オーソドックスでステディにリズムを刻みつつ、なおかつグルーヴを維持できるドラマーこそが、モンクのピアノを支える資格があるのです。


となると、やはりブレイキーが適任なのです。


オーソドックスでステディにリズムを刻みつつ、
なおかつグルーヴを維持。


これ、カンタンなようでいて、
じつは一番難しいことかもしれません。


しかし、ブレイキーのドラムはシンプルなバッキングながらも、常にリズムが脈打っています。
柔軟かつ強靭なバネがリズムに内包されています。


だから、共演者をのせるのがうまいうえに、共演者の一番良い持ち味を殺さずに生き生きとしたリズムを提供するのです。


そうなると、モンクに最適なピアニストであることも頷けますね。


ブレイキー、やっぱり凄いです。